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【卓球】粒高ラバーが向いている人の3つの特徴

卓球には、いろいろなプレースタイルがあります。

自分はどんなプレースタイルを目指すべきなのか、どんなプレースタイルが自分には合っているのか、始める時に自分のプレースタイルを決めてしまう人もいることでしょう。

最初からプレースタイルを決めてしまうのではなく、卓球の基本技術を身に着けながら、自分の特性や得手不得手を鑑みて決めていくと良いです。

中学で卓球をはじめる場合、卓球をある程度知っている顧問の先生なら、団体戦で勝つために少なくとも誰か一人は粒高ラバーを貼った選手にするでしょう。

そのとき、どんな子に粒高ラバーを貼らせるかというと

  • 運動神経が鈍そうな子
  • 太って動けなさそうな子

であることが多いです。

しかし本当にそれで良いのでしょうか?本人は粒高ラバーを貼ることに納得しているのでしょうか?

つぶまる

否定はしませんが、それが全てではありません。それ以上に重要な要素があると、私は考えています。

本記事では、異質型の中でも粒高プレーヤーにはどんな人が向いているのかを紹介します。

私が考える「粒高ラバーが向いている人」というのは、以下の3つ。

  • 器用な人
  • 頭の回転の速い人
  • 人と違ったことをやるのが好きな研究熱心な人

上記の特徴に当てはまった人は、粒高ラバーに挑戦してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

卓球が趣味のアラフィフおばさん
公認審判員
とある地方卓球協会の役員

卓球はあまりうまくはないけど用具の研究は好き

女性目線で紹介するよ
目次

粒高ラバー使いが覚えるべき技術は2倍以上

粒高ラバーを扱うに当たり、両面裏ソフトラバーの選手に比べて覚えなければならない技術が多くあります

何しろ、ラケットの両面に似たような性質の裏ソフトラバーを貼るのではなく、両面で全く違う性質のラバーを貼るので、

単純に、覚えなければならない技術は2倍。

さらに、粒高ラバー単体で見ても、覚えなければならない技術は裏ソフトラバーよりも多いです。

粒高ラバーで返球した時の最大の特徴として、下記のような「変化」があります。

  • 回転をそのまま返す
  • 回転を反転させる
  • 回転の向きを変える
  • 回転を殺す
  • 威力を殺す

これらは粒の特性(形状・硬さなど)だけでなく、ラケットを振る方向やインパクトの仕方によって決まってきます。

粒高ラバーを使うにあたり、これらの技術も習得しなければなりません。

粒高ラバーが向いている人の3つの性質

運動神経が鈍いから粒高ラバーを使っているありません。

器用な人

特に一枚ラバー(OX)を使用している場合、相手ボールに対してラケットの角度を合わせることは、スポンジのあるラバー、ましてや裏ソフトラバーに比べてシビアです。

ラケットを振る方向だけでなく、ラケットの角度を合わせるには手先の器用さが必要になります。

特に、反転技術を多用している選手は、反転したときに「今、どちらの面で打っているか」を判断し、瞬時に打ち分ける器用さがいります。

つぶまる

やってみるとわかるけど、ラケットを反転させるだけでも器用さが必要です。

巧みにラケットを反転して相手を惑わしているトップ選手

頭の回転が速い人

身につけた粒高の技術を試合で活かすためには、戦況を見極め、相手のスキを突いたコース取りができる頭の回転の早さが求められます。

  • スマッシュで相手を台から離したところに、ネット際にポトンと落とす
  • 逆モーションで相手がいないコースへ打つ

粒高ラバーの良いところ(変化と緩急の振り幅の大きさ)を活かしたコース取りができるようになれば、最高です!

つぶまる

パワーとスピードで勝負するのではなく、変化と緩急、コース取りで勝負するのが異質攻守型

粒高の選手はほとんど動いていないのに、相手選手ばかりが前後左右に揺さぶられる

そんな試合を見たことがある人は多いのではないでしょうか?

左右に揺さぶられて、相手は必死に返すも、返した先は台の真ん中の打ちやすいところ。

本当に上手な粒高使いの選手は返球されたときのコースまで考えて、コースと回転を瞬時に判断して打ち込んできます。

相手だけを振り回すコースと回転の変化をつけ、自分はほとんど動かないですむどころか、チャンスボールになるようなコースと回転を瞬時に選択して打っています。

粒高面で守るばかりでなく、チャンスボールが来たら粒高面だろうと裏ソフト面だろうとすかさずスマッシュ!

還暦になっても第一線で活躍する倪夏蓮選手を見ると、卓球の勝敗は何もパワーとスピードだけで決まるわけではない事がわかります。

人と違ったことをやるのが好きで研究熱心な人

異質型はドライブ型といった王道のプレースタイルではありません。

卓球を知らない人から見たら、

なにあの人の卓球?キショイんだけど!

と言われてもおかしくありません。

水谷隼選手や石川佳純選手のようなラリー主体の王道の戦型に憧れていた人なら、顧問の先生に、

卓球部顧問

お前、粒高な

なんて言われたら、きっと戸惑ってしまうことでしょう。

でもね、王道のスタイルで戦えるのは、体格と運動神経に恵まれた人なんです。

体格や運動神経に恵まれない人間が勝つためには、人とは違ったことをしなければならないんだよ!

つぶまる

小柄な人は大柄な人に比べてやはりパワー的に不利ですし、勝つためには人と違ったことをするのは必須!

体格の良さが物を言うスポーツが多い中、卓球は用具とプレースタイルの工夫次第で体格に恵まれていなくても勝てるスポーツ

人と違ったことをするので、指導できるコーチも少なく、自分の頭で考えなければならないことも多くあります。なにしろ、指導者は王道のドライブ主戦型が多いため、異質ラバーに詳しい人は少ないからです。

人と違うことを研究し、試行錯誤することが大好きな人ならば、きっと粒高ラバーは向いています。

人に何かを教えてもらうのではなく、自ら技術や戦術を研究することが好きな人ならば、粒高ラバーほど魅力的なラバーはありません。

粒高プレーヤーになったきっかけあるある

部活動の顧問の先生に言われて、粒高ラバーとはなにかよくわからないまま貼ったというパターンが、おそらく一番多いのではないでしょうか。

卓球をよく知る顧問の先生が生徒の体格、運動神経、器用さ、……、など、いろいろな要素を見て、

卓球部顧問

この子は粒高ラバーが向いていそうだ

と、判断されての粒高ラバーなら、あまり問題はないでしょう。

私の場合:人と違ったことをしたくて粒高

つぶまる

ちなみに私は誰かに進められたわけではなく、人と違ったことをしたくて、興味本位で粒高ラバーを貼ってみたのが始まり。そしたら、見事にハマったという感じです。

当時、粒高ラバーの何たるかなんて全く知らなかったのですが、興味本位で粒高ラバーを貼ってみたら、

  • スマッシュ主戦型の自分にとって、チャンスボールが返って来やすい
  • 本番で緊張してスマッシュが打てなくなっても、粒高ラバーの守備でとりあえずしのげる

という利点がありました。

ジェー・ミンヒョン選手の場合:レシーブが苦手だから粒高

レシーブが苦手だから粒高

というパターンはよく聞きます。

否定はしませんが、粒高ラバーを貼ることでその選手のの弱点が克服されて他の長所が生かされるのなら、こういうのもありなのかな?と思っています。

オーストラリアのジェー・ミンヒョン選手は、レシーブが苦手で粒高を貼った選手ですが、合っていなのか化けました。

出澤杏佳選手の場合:脚が伸びているから粒高

出澤杏佳選手が今のような異質型のプレースタイルになったのは、小学校低学年で卓球を初めて確か3ヶ月?半年?ぐらい(うろ覚えですいません)のときらしいです。

出澤選手が所属していたクラブのコーチがなにかのインタビューで、

打つ時脚が伸びてしまっているから、この子はドライブが打てないだろうなと思って異質にした。

といったことを答えていました。

つぶまる

「脚が伸びている」という答えには、「なるほど、そういう観点もあったのか」と目からウロコでした。

出澤選手にとって、その時はラリーがようやく続くようになった段階でのラバー変更で、ラリーが続かなくなってしまって大泣きだったそうですが……。

今となっては結果オーライということで。

ときには中国選手相手に大金星を叩き出す出澤選手

粒高ラバーにしたほうがいい人

技術の習得には時間がかかるかもしれませんが、努力を続けることで、大きな成果を得ることができます。

体格やパワーに頼らず、ラバーの特性と技術、頭脳プレーを活かして、勝利を目指しましょう。

粒高ラバーが向いている人というか、粒高ラバーにしたほうがいい人というか、粒高使いがなぜ粒高ラバーを選んでいるかをまとめると、だいたい以下のようになります。

  • 体格に恵まれていなくてパワー負けする
  • レシーブが苦手
  • ドライブが苦手

という弱点を克服するというよりも、補うというよりも、

  • 器用な人
  • 頭の回転が速い人
  • 人と違ったことをするのが好きな人

が、

弱点を気にすることなく、むしろ自分の強みを活かすプレースタイルとしての粒高使い

に行き着いた。

と言った感じではないでしょうか。

粒高ラバーには多くのメリットがあります。

  • 相手の攻撃を抑えることができ、守備力を強化できる
    • スピンの変化を利用して相手を混乱させる
    • 相手のリズムを崩し、自分のペースで試合を進めることができる
  • 戦術の幅が広る
  • 他の選手とは異なる独自のプレースタイルを築くことができ、自分の個性を活かしたプレーが可能
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 僕も一時期ペン粒プレーでした
    高校一年生の頃に顧問から持たされたのがきっかけです
    理由は至極明確単純に細身でチビで非力だからです(男なのに・・・)
    成果は全国出場です
    当然相手は男性なので皆ドライブばっかり打ってきます
    最初は粒高の球質に慣れていなくても後半戦になればなるほど結局慣れられて負けてしまいます
    そのため高校2年生の時点で単純に受けきれないと思って普段の練習とは別にサーブ練習でこっそりスマッシュの練習をしまくってました
    やりかたは簡単で一人でピン球を高くバウンドさせて強く打つだけ
    皆サーブ練習している横で一人スマッシュ練習しているという
    そのスマッシュとプッシュとブロックを活かすため相手をブロックでフォアサイドギリギリに振らさせる当然打ちにくくなりプッシュが出来るそこからフォアハンドでスマッシュ連打、体がしんどくなったら軽打で連打しまくる
    そんなことを繰り返したら気が付いたら全国行ってました
    周りからは「お前はブロックだけは全国クラス」とか「技術力だけは部内でトップ」とか「お前の卓球は変則的」とか「ドライブ覚えたら鬼に金棒」とか部内で一番ネタに尽きない選手でした

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