ボールを返球するとき、ラケット上でボールが2バウンドしてしまった、あるいは2度打ちしてしまったということはありませんか?

2度打ちは反則よね。2度打ちしてしまった場合は、相手の得点になるんじゃないかしら?
と言いたいところですが、ところがどっこい、2度打ちは反則になりません。
2度打ちは故意でなければ問題ないということで、プレーは続行されます。
1.10.1.ラリーがレットにならない限り、次の場合競技者に1本が与えられる。
1.10.1.7.相手競技者が故意にボールを続けて2回以上打った場合日本卓球ルール2022
かつて2度打ちは反則で、2度打ちしてしまった場合は相手選手にポイントが入っていました。
本記事では、2度打ち返球について詳しく解説します。



ルールを知らないと誤った判定をすることになり、揉める原因にもなりますので、本記事でしっかり学んでおきましょう。
二度打ち(Double hit)とは?
二度打ち、いわゆるダブルヒット(Double hit)とは、インプレーでボールが、同じ競技者または組によって、故意に続けて2回打たれた時、相手競技者のポイントになります。



ダブルヒットはポイント理由を説明する時に言う用語。めったに使わないけれど、覚えておいてね。
故意の二度打ちを大げさに表現すると、こんな感じ





流石にこんなことをするような非常識な選手はいないとは思うけどね。
認められる二度打ち
1.5.7 「打つ」とは、競技者がラケットハンドに持ったラケットまたはラケットハンドでインプレーのボールに触れた場合をいう。
1.10.1.ラリーがレットにならない限り、次の場合競技者に1本が与えられる。
日本卓球ルール 2022
1.10.1.7.相手競技者が故意にボールを続けて2回以上打った場合
上記の条件に当てはまった場合、故意でなければ二度打ちは問題になりません。
ラケットを持っている手の手首から先の部分を言います。





指に当たったボールが有効なのは、ラケットハンドだからなのね。
ボールが指に当たり、その後ラケットに当たって相手コートに入った場合の二度打ちは、ラケットハンド+ラケットでの二度打ちになるので有効です。



特にペンホルダー選手の人は、身に覚えがある人が多いんじゃないかな?
認められない二度打ち
1.5.7 「打つ」とは、競技者がラケットハンドに持ったラケットまたはラケットハンドでインプレーのボールに触れた場合をいう。
日本卓球ルール 2022
故意でなかったとしても、上記の条件に当てはまらない場合は相手の得点になります。



これは具体的にどういう状況なの?



ラケットおよびラケットハンド以外の部分に触れたら相手の得点ということ。
これは二度打ち関係なく、相手のポイントになることです。
相手ボールがユニフォームに触れた後にラケットで返球したような場合です。


画像では明らかにボールを正面から受けています。
しかし実際の試合では体は横向きになっている状態で、お腹近くに来たボールがユニフォームに一瞬触れたあとに、ラケットに当たり、相手コートに返球されたという経験のある方は多いのではないでしょうか。
そのようなボールがポイントに繋がってしまうこともあるかもしれません。



誤魔化されないように、審判は状況をしっかり見ておかないといけないのだ。
揉める原因になります。
故意の二度打ち
1.10.1.ラリーがレットにならない限り、次の場合競技者に1本が与えられる。
1.10.1.7.相手競技者が故意にボールを続けて2回以上打った場合日本卓球ルール2022
ルールにあるように、故意の二度打ちは相手にポイントが与えられます。
故意であるかどうかの判定は、主審の判断です。主審が故意の二度打ちと判定したのであれば、それは相手の得点になります。
最後に:ルール改正に注意!
卓球のルールは数年に一度見直しがなされ、より公正公平プレーができるように改正されています。
審判員はもちろんですが、選手側もルールが改正されたことを知らなかった場合、揉める原因になります。
実際に、こんな事例もあるようですね。


昔は二度打ちしてしまったら、相手の得点になっていましたが、現行ルールでは相手の得点になることなくプレーはそのまま続行されます。
知らなかったで済まされる場合もあるかもしれませんが、選手も審判員も嫌な気分になり、誰も得しません。



気分よくプレーするために、最新ルールはチェックしておきましょう!
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