ラバーに欠けがあるね。審判長のところへ行こうか。
ラバーやラケットにルール違反が見つかった場合、そのラケットで試合を行えるかどうか判断するのは審判長です。主審ではありません。
ラケットに違反が見つかった場合、主審は選手にラケットを持たせて審判長のところへ連れていきます。最終判断は審判長が行うからです。
ラケットの違反のよくあるパターンは以下の3つ。
- ラバーが2mm以上欠けている
- ラケット中心部分の粒が欠けている(外周2mm以内は許容範囲)
- 一度剥がして貼り直したのか、凸凹している
大きな大会の前には、必ずラケットとラバーの状態を確認しておきましょう。
大会前にラケットをベストな状態にしても、試合前の練習や試合中にラケットをぶつけて欠けてしまうことがあります。
ラケットがルール違反だった場合、どうすればいいの?
ラケットがルール違反のため使えないと判断された場合、その場で別のラケットが用意できなければ失格になります。
試合開始前のラケットコントロールのときに違反が見つかった場合、ラバー張替え所でラバー交換し、もう一度ラケットコントロールを受けて合格すれば使用できます。
問題は、
試合中にラケットを台にぶつけて破損させてしまった場合。
別のラケットをその場で用意できなければ試合続行不可となり、失格です。
めったに起こることではないかもしれませんが、私の娘は1回やらかしていますし、審判員をしていてもたまに発生しています。ぶつけて「違反判定」を受けて、ラバーを貼り替えた話も他の人から稀に聞きます。
稀とは言いながら、よくあるハプニングです。
ラケットやラバーを破損させても、スペアラケットを用意すれば試合続行できます。しかし、
故意にラケットを台などにぶつけて破損させてしまった場合、スペアラケットを用意するまでもなく失格になります。
故意にラケットをぶつけるような人はいないと思いたいところですが、「試合中に苛ついてラケットをぶん投げて破損させる」という行為をうっかりやってしまって、失格になってしまったという選手の話を、聞いたことありませんか?
商売道具であるラケットをぶん投げて破損させるなんて、選手として恥ずべき最低の行為!
スペアラケットを用意しよう
スペアラケットの必要性はわかったけど、同じラケットなんて買ってもらえないよ。
社会人ならともかく、親にラケットやラバーを買ってもらわなければならない中高生にとって、スペアラケットを用意しておくことは難しいでしょう。
そんな場合、どうすればいいのでしょうか?
- 昔使っていたラケットをスペアラケットにする
- 自分と同じ戦型の友人に相談し、いざというときに借りる
昔使っていたラケットをスペアラケットに
初級者向けから自分の戦型にあったラケットに買い替えた人は、このパターンがおすすめです。
元々自分が使っていたラケットです。一番もめることなくスペアラケットとして使えます。
忘れてならないのは、スペアラケットのラバー状態。
スペアラケットのラバーもルール違反状態だったら、スペアラケットの意味がありません。
大きな大会の前には、スペアラケットの状態も確認しておこうね。いざというときのために、安いラバーでもいいから貼っておこうね。
同じ戦型の友人に相談し、いざというときに借りる
中高生の大会で、私が今まで見てきたパターンで一番多いのが、「友だちから借りる」です。
部員数が少ない学校は難しいかもしれませんが、部員数の多い学校なら、自分と同じ戦型や似たような組み合わせのラケットを使用している友だちがたいてい見つかります。
特にドライブ主戦型の人なら、探すのは用意ではないでしょうか。
異質使いは部に1人しかいなかったりすることが多く、借りる相手がいない悲しみ。自分で用意するしかありません。
我が家のスペアラケット対策
母娘で異質使いの我が家。戦型も使用するラケットもラバーも違いすぎて、借りられるような友人はいません。
母娘で同じ戦型、同じラケット、同じラバーだったので、娘の試合の時には自分のラケットをスペアラケットとして持っていきました。
昔、小学生の小さな地方大会で、娘がドライブを打とうとして角にぶつけて、ラバーの中心付近をガッツリやってしまったことがありまして。その時は相手選手と審判長からの許可を得て、そのラケットでそのまま試合続行しました。
そんなハプニングはめったにないですが、それ以来、スペアラケットとして自分の使用ラケットを持っていくようにしました。
娘が成長して家を出ていった今は、そんなことしていません。現在は同じラケット2本(ただしラバーは違うこともある)、ちゃんと用意しています。
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