カールP1VはVICTASが販売している粒高ラバー。
TSP時代は「カールP1」という商品名だったのに、VICTASになって「カールP1V」に名称が変わりました。VICTASのVなのかな?
ラバーにはラケットとの相性もあれば戦型との相性もあります。
打った時の打球感や弾道の好みもあります。
シェーク裏粒前陣異質攻守型の私が、カールP1Vを貼り、打った感触を評価しました。
カールP1Vは、
- とにかく変化重視
- 当てるだけでも変化するようなラバーが欲しい
という人におすすめのラバーです。
ペン粒やカットマンの選手に使用者が多いラバー。
カールP1Vは返球するボールすべてが大きく反転変化していると感じました。変化が欲しい人にはおすすめです。
カールP1Vの商品概要
つぶの形状は円筒形で、表面に網目模様があるタイプです。
製造国 | 日本 |
ラバー色 | 赤、黒 |
スポンジ厚 | 1.5、1.0、0.5、OX(スポンジなし) |
スポンジ硬度 | 55±3 |
CURLシリーズの中で最も高く細長い粒形状で、大きな変化幅を誇る最強の粒高。
https://www.victas.com/ja_jp/products/rubber/longpimples/curl-p1v
カットや前陣プレーでイレギュラーするほどの切れ味を実現。
カールP3Vと並べてみると、粒の形の違いがよくわかります。
カール P1Vをさまざまなラケットに貼って打ってみた
さまざまなラケットにカールP1Vの0.5mm厚を貼り、カルフレックスのピンポンマシンを使って打ってみました。
打った条件は下記のとおりです。
- ブロックは「High」だが、それ以外は「Middle」のスピードモード
- ブロックとミート打ちは上回転で、プッシュは下回転モード
「ブロック」はほぼ当てるだけのブロックで、「カットブロック」は下に振り下ろしています。
ニッタクの剛力
ニッタクの剛力ラケットに、カールP3V 0.5mmをのり助さんを使用して貼りました。
スポンジカラーは黄色です。
- ブロック
-
軽くあてているだけなのに、ボールがすべて下回転になって返球されていくのがわかります。
ナックルボールになってしまうことは、まずありません。
- カットブロック
-
下回転への変化度が、更に強くなっています。いわゆる切れたボールです。
- プッシュ
-
やや上に持ち上げるような感じで、打つ必要がありました。なかなか安定しませんでした。
- ミート打ち(というかバックハンド)
-
弾くようなミート打ちは安定しませんが、少し上回転をかけるように弾くと安定して入るようになりました。ただし、ふわっとしたボールで威力はありません。
つぶまる最初は打ちにくかったけど、粒をしっかり倒して打つという感覚がつかめれば、意外と打ちやすいかもね。
ティバーの幻守
- ブロック
-
ボールに威力はありませんが、安定して返すことができます。
- カットブロック
-
上級者なら、もっとブチギレのカットブロックができそうな予感。下回転が強くかかっているため、ボールが台上に戻ってきてます。
- プッシュ
-
プッシュはひじょうにやりやすかったです。
- ミート打ち(というかバックハンド)
-
威力はありませんが、粒をしっかり倒して打てば、安定して打ち込むことができました。
ヤサカのテナシティウッド
- カットブロック
-
幻守に比べると、変化はそれほど大きくありませんが、安定した打ちやすさがあります。
- プッシュ
-
フワッとした返球になっています。
カールP1Vの他の人の評価
カールP1Vを使用している選手
カールP1Vを使用しているトップ選手には、ペン粒とカットマンがいます。
倪夏蓮(NI Xia Lian・ニー シャーリエン)選手
58歳という年齢にして、今でも世界ランキング2桁をキープしている世界最強のペン粒おばちゃん。
オリンピックを始めとする国際大会で、親子以上の年齢差がある対決や、ダブルスコンビがよく話題になります。TVで観たことある人も多いのではないでしょうか。
攻撃が難しいと言われるP1V OXで、スマッシュやドライブまでこなすのは、さすがトップレベルの選手だけあります。
ジェー・ミンヒョン(Minhyung Jee:민형지)選手
元韓国代表選手で、今はオーストラリアの選手であるジェー・ミンヒョン選手。
バック面にP1V OXを使用しているシェーク裏粒異質攻守型の選手は、反転してフォアでも粒高ラバーを打つことがあります。
小塩遥菜選手
注目の若手カットマン、小塩遥菜選手はバック面にカールP1Vを使用しています。
小塩選手は下回転やナックルのカットだけではなく、横回転のカットを繰り出す選手。
下なのか横なのか、あるいはナックルなのか、対戦相手は小塩選手のカットの回転をなかなか読むことができなくて混乱させる戦術を得意としています。
徐孝元(ソ ヒョウオン)選手
韓国のカットマン、徐孝元選手もバック面にカールP1Vを使用。
美人と評判の、人気のあるカットマン選手です。
カールP1Vのまとめ
評価はすべて私の主観で、私の卓球技術に依存します。打つボールがすべて変化している感じです。
剛力 | 幻守 | テナシティウッド | |
---|---|---|---|
ブロック | 4.5 | 5 | 4.5 |
カットブロック | 5 | 5 | 4 |
プッシュ | 4 | 5 | 4.5 |
ミート打ち | 3 | 3.5 | 3 |
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幻守との相性がよく、幻守を使用する選手にP1Vを使用する人が多いことに納得。
カールP1Vの全体的評価
打つボールがすべて強く変化して返球されている感じでした。
ナックルボールはちょっと苦手な感じがして、強くインパクトしてしっかり粒を倒してあげないと、浮いてしまいます。
カールP1Vはこんな人におすすめ
- 卓球の技術レベルは下の中ぐらい~上級者
- 粒高で攻撃ができることはわかっているけど、基本はブロックメイン
- 相手のドライブボールをガッツリ切って返したい
- ナックルよりも変化球で相手を翻弄したい
- 裏ソフト面と粒高面で緩急をつけて相手を翻弄したい
カットマンやペン粒選手に使用する人が多いことからわかるように、変化幅を武器とする戦型に特におすすめするラバーです。
カールP1Vをおすすめできない人
- 粒高面で攻撃することは考えていない
倪夏蓮選手のように、トップレベルの選手はカールP1V(OX)でも攻撃します。しかし一般の、それも市民大会レベルの選手がP1Vで攻撃することは、不安定で難しいです。
練習すればP1Vでも攻撃できるけどね。
粒高面でもある程度攻撃したいと考える人には、カールP3Vのほうをおすすめします。
コメント
コメント一覧 (1件)
色々使って来ましたが僕も最終的には此れに行き着きました
OXかスポンジ有りかは今でも悩みますが
やっぱり0.5mmでもあるほうが打ちやすくなり回転掛けるのが容易になりますので
ただその分変化は減っているからそこがどうしようという