【レビュー】ティバーのラケット『幻守』ー粒高プレーヤーのためのラケット

幻守は、ワールドラバーマーケット(WRM)がティバー(TIBHER)に依頼して作成している異質向けの特注ラケット、つまりWRMオリジナルのラケットです。

WRMによる特注ラケットのためか、ティバーのカタログには載っていません。

剛力も最初は特注ラケットだったけど、幻守も特注ラケットなんだね。

つぶまる

異質向けのラケットがあまりにもなさすぎて、特注するしかなかったんだろうね。

幻守を実際に使用したところ、異質型の中でも特に守備型プレーヤーに特化したラケットだと感じました。

幻守は、

  • 硬い
  • 飛ばない

という、粒高ラバーの特性をいかせる特徴を持っています。

幻守は、基本技術を身につけた守備型の異質型プレーヤーが、異質の特性をいかしてさらなる上達を目指す時にオススメできるラケットです。

かなり守備型に寄せたラケットなので、攻撃をしたい人にはあまりおすすめできないかもしれません。

目次

幻守の概要

重さは標準的な ±85g。重すぎず、軽すぎず。

合板構成木材7枚合板
厚さ5.3mm
重さ±85g

幻守は、粒高ラバーのGras D.Tecsに合うように開発されたラケットです。

思わず目を引いてしまう赤いブレードと、緑色のグリップは、Gras D.Tecsに合わせた色となっています(通称:スイカラケット)。

ブレードが赤いなんて、珍しいね。

ブレードが赤いのは、赤の一枚ラバーを貼った時に木目が透けてしまうのを防ぐためです。木目が透けて見えてしまうのは、ルール違反です。

つぶまる

Dr.NeubauerのOXラバーは、普通のラケットに普通に貼ると木目が見えてしまいます。幻守なら、透けても木目が見えないようになっているので、ルール違反になる心配は無用。

幻守の跳ね返り係数

ラケット本体が「飛ぶ」とか「飛ばない」とか、言葉ではいろいろ表現されています。

しかし言葉は相対的なものでしかなく、使う人の感覚や感想でしかないことがほとんどです。

「飛ぶ・飛ばない」をなんとか数値で表現できる方法はないかと考え、以下のような方法で測定し、数値化してみました。

跳ね返り係数の測定方法

ラケットを固定し、1m上からニッタクのスリースター球を落下させ、何cm跳ね返ってきたのかを計測。

10回試行し、ラケット周辺部にあたったものを除き、その平均値を求めました。

回数123456
高さ(cm)383837373737

以上のような数値となり、平均は約37.3でした。

つぶまる

弾まないラケットの評判通り、弾まないラケットでした。私が持っているラケットの中で、最も飛ばないラケットです。

幻守を実際に使用してみた

フォア面(剛力快速)
ブロック

飛ばないラケットなだけに、ブロックはコレまでにないほどに容易にできます。

飛ぶラケットでは相手のボールの威力を抑え込むために、ブロックするにもテクニックが必要になります。しかし幻守レベルの飛ばないラケットなら、ブロックにテクニックはほとんど必要ありません。

スマッシュ

コントロールがしやすく、安定していますが……。

パワーもスピードもありません

バック面(P3VOX)
ブロック

バックの粒高面でのブロックも、飛ばないがゆえに容易にボールの威力を抑え込むことができます。

飛ばないので、特に難しいテクニックは必要ありません。コントロールもしやすいです。

ミート打ち

強打しているはずなのですが、強打しているようなボールになっていません。

スポンジがあれば多少マシなのかもしれませんが、スポンジのないOXでは威力のなさがよく現れています。

幻守のデメリット

  • 飛ばないので、しっかり当てないとネットに引っかかる
  • 飛ばないので、攻撃に威力が出ない
  • 威力を抑えすぎてしまい、かえって回転がかからない

幻守のメリットは、そのままデメリットにもなっています。

デメリットは、いずれも飛ばなさすぎることが原因で起こってしまう現象です。

相手の強いボールを抑え込むことは得意ですが、威力のないボールを打ち返すことは苦手です。弱いボールは注意しないと、簡単にネットの引っかかってしまいます。

攻撃力が欲しい時は、飛ぶラバーを組合せて幻守の飛ばない特性を相殺するといいかもしれません。

つぶまる

相殺しても、攻撃の威力は低いですし、普通にドライブで打ち返すのもパワーが必要で大変です。

飛ばないラバーを貼ってしまうと、さらに打ち返すのに苦労すること間違いなし!

しっかり振らないと返せませんし、後ろに下げられたら終わります。

飛ぶラケットに慣れた相手から見ると、「予想とは違って伸びてこない」ということになるので、相手の意表を突くことに繋がる可能性はあります。

また、相手の回転を利用した切れたカットを繰り出すためには、ある程度の反発力も必要です。

カットマン

ボールの威力を抑え込みすぎて、相手のドライブ回転の影響をもろに受けることになるんだよね。結果として、逆に回転がかかっていないことがあるんだよ

幻守はグラスD.Tecsに合うように設計されたラケットです。

グラスD.Tecsはテンション系粒高ラバーといわる部類に入り、飛ぶ粒高ラバーになります。一般的な粒高ラバーではなくグラスD.Tecsなら、切れたカットが出せるのかもしれません。

幻守ラケットのまとめ

幻守はお手頃なお値段で手に入る守備型ラケットです。

  • 硬い
  • 飛ばない

と粒高ラバーを使用する守備型プレーヤーには嬉しい特徴を備えています。

幻守はこんな人にオススメ

  • 攻撃はあまりしないブロック大好き守備型プレーヤー

幻守は前陣に張り付いてプレーするペン粒選手に愛用者が多い傾向があります。

ペン粒は、ひたすらブロックやプッシュで粘る守備型のプレースタイルです。幻守を使用者が比較的多いのもうなずけます。

関連:異質とはなにか―異質なプレースタイルと異質なラバー

つぶまる

シェークバック粒はペン粒に比べて攻撃もするから、幻守の愛用者が少ないのかもね。

幻守をオススメできない人

  • 守備はもちろんだけど、攻撃もそれなりにしたい人

ブロックがひじょうにしやすく、簡単に威力を落とせるのですが、その反面攻撃力に難があります。

強打しているはずなのに、普通のロングのようなボールしか飛んで行かなかったり…。

守備に超特化したプレースタイルなら良いのかもしれませんが、それなりに攻撃も仕掛けたい人には、攻撃力に物足りなさを感じます。

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