フェイントは、1974年から販売されているバタフライのロングセラー商品の粒高ラバーです。
今からン十年前の中学生時代、初めて貼った粒高ラバーがフェイントソフト(薄)でした
ある意味私の粒高の原点とも言えるラバー(ただしソフト)。ここではスポンジのないOXを紹介します。
ロングセラーにはロングセラーの理由があります。
- 低価格で
- そこそこ変化があって
- そこそこ攻撃もできて
- コントロールしやすい
コスパの良い粒高ラバーで性能のバランスが良いので、粒高初心者にも最初の粒高ラバーとしておすすめできるラバーの一つです。
本記事では、フェイントOXをさまざまなラケットに貼り、レビューしました。
フェイント OXの商品概要
メーカー公表値
スピード | 4.5 |
スピン | 3.5 |
色 | 赤、黒 |
性能のバランスが良いツブ高一枚ラバー(スポンジのないツブ高ラバー)です。攻撃的なプレーでも守備的なプレーでも、高いツブ高効果を発揮することが可能です。
バタフライ公式サイト
粒の形状は円柱形で、表面に網目があるタイプです。
フェイントOXを独自指標で検査
メーカー公表値は、メーカー独自の方法で検査したものであるためメーカーごとに基準が異なり、同じ値でもメーカーが異なれば硬さが違うということが多々あります。
メーカー関係なく評価できる方法はなにかないかと考え、実験的に試してみました。
ラバーの摩擦力
フェイントの摩擦力「25」
割れた卓球ボールの半球に重りを50g入れ、動き始める時の力をバネばかりで測定しました。
測定してみたところ、動き始めたのは25gのときでした。
粒高ラバーに対して意味があるのかどうか分かりませんが、やってみました。
フェイントOXをさまざまなラケットに貼って打ってみた
裏面に粘着剤が塗られているタイプなので、離型紙を剥がしながらラケットに貼り付けました。
さまざまなラケットにフェイントOXを貼り、カルフレックスのピンポンマシンを使って打ってみました。
打った条件は下記のとおりです。
- ブロックは「High」だが、それ以外は「Middle」のスピードモード
- ブロックとミート打ちは上回転で、プッシュは下回転モード
「ブロック」はほぼ当てるだけのブロックで、「カットブロック」は下に振り下ろしています。
ニッタクの剛力ラケット
- ブロック
-
ふわっとやや浮いてしまう返球になりました。もう少し練習すればふわっとならずに抑え込めるのかもしれません。球質はナックルになっています。
- カットブロック
-
軽く下に振り下ろしていただけですが、ボールが回転の影響で台上に転がってくることから、下回転がしっかりかかっていることがわかります。
安定していて扱いやすい上に、粒高らしい変化がそこそこつけられるラバーです。
- プッシュ
- ミート打ち
-
VICTASのP3Vに比べると、不安定さを感じます。打つとき、少し横回転をかけるような感じで打つと、安定して入るようになりました(ボールはもちろんナックルではなく横微回転がかかっています)。
つぶまるなかなか鋭いボールが決まります
TIBHERの幻守
- カットブロック
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全く暴れることなく、安定して返球できました。幻守の弾みのなさゆえでしょうか。
- ミート打ち
-
威力はないですが、気持ちいいぐらいに安定して入ります。
安定を取るか、威力を取るか。幻守で打つボールはどれも安定しているのですが、いかんせん、威力がないのが欠点。
Juicのテナム
- ブロック・カットブロック
-
ブロックもカットブロックも、驚くほど安定して打てました。
- ミート打ち
-
OXラバーのせいなのか、安定度はいまいちでした。スピードやパワーのあるボールを打とうとすればするほど安定しません。
つぶまるスピードとパワーを落とすと安定しますが、それだとミート打ちの意味がなくなってしまいます。
- プッシュ
-
ひじょうに安定して返球できました。
フェイントOXのまとめ
フェイントOXの使用感
- 粒高らしい変化がそこそこある
- そこそこ安定していてコントロールしやすい
- 何と言っても低価格
クセのない粒高ラバーで、何と言っても低価格なので、試しに粒高ラバーにチャレンジしてみたい人にもおすすめできます。
評価はすべて私の主観で、私の卓球技術に依存します。変化もあってコントロールしやすく、そしてなんと言っても2,000円未満の低価格は魅力
フェイントOXの全体的評価
ラケットとラバーの組合せは、順次増やしていく予定です。
フェイントOXはこんな人におすすめ
- 粒高初心者でも、粒高の変化を楽しみたい
- ナックルボールと変化のあるボールを自分でコントロールしたい
- 変化も攻撃も、バランスの良いラバーが良い
- できるだけ安いラバーがほしい
粒高初心者向けとされるラバーは変化の小さいものが多いですが、フェイントは粒高らしい変化がそこそこあります。
当てるだけではナックルになりますが、インパクトのあるカットブロックなら変化のある返球も可能。
試合で使ってみたら、見た目以上に変化があったのか、予想以上に相手のミスを誘えました
そして何と言っても、2,000円前後で購入できる価格は最大の魅力。
扱いやすくてコスパの良い粒高ラバーが欲しいやつは、これを買え!
フェイントOXがおすすめじゃなない人
- ブチギレに変化したボールを返球したい
- 粒高でもバシバシ攻撃したい
バランスが良いといえば聞こえは良いのですが、悪く言えばこれといった特徴がないということ。
変化重視、粒高ラバーでも攻撃重視の人にとっては、物足りなくかんじてしまうことでしょう。
カットマンやペン粒選手には、粒形状の高いフェイントロングをおすすめします
自分でラバーを貼ってみよう。意外と簡単だよ。
コメント
コメント一覧 (1件)
高校の時にこれ使って男でペン粒で全国行けました
最終的にというか全国でフルボッコにされてしまいましたが案外つかえます
やろうとおもえばドライブもカウンターもできます
ただ特段取り柄があるわけでもなく可もなく不可も無い扱い易い
そういう印象受けました
結局粒高ってルール内で定められた範囲内だけでやってるラバーなので道具が物を言うというより技術力を鍛えるしか無いです
止めてフォアサイドギリギリ送ったりプッシュで相手の弱い所をついたりスマッシュも浮いたら打ちまくったり打つフリをしてうたなくて手前に落としたりテクニックでなんとかするしか無い