サイドテープは貼らなくてはならないものではなく、貼っていなくてもルール的には何の問題もありません。
ただし、サイドテープを貼る場合には、以下のようなルールがあります。
ラケット本体のエッジ周りの縁取りに光を反射するものを使用してはならない。
日本卓球ルールブック
光を反射するものを使用しなければいいので、極端な話マスキングテープやガムテープでも問題はありません。光沢のあるアルミテープやステンレステープはN.G.になります。
そんな変なテープを貼るやつなんていないけどね。
そもそもサイドテープって何のために貼るの?
サイドテープを貼る主な目的は、
ラケットの保護
です。
ここでは、
- サイドテープを貼る意味
- サイドテープのデメリット
- サイドテープの選び方
について紹介します。
サイドテープは何のために貼るの?
- ラケットの保護
- ラバーの剥がれ、剥がれや欠け防止
ラケットの保護
卓球をやっていると、ラケットを台にぶつけてしまうことが多く、その衝撃でラケットが破損してしまうことはよくあります。
その破損を少しでも小さくするためのクッション材として、サイドテープを貼ります。
ラケットの破損防止とはいいますが、強くぶつけてしまえばサイドテープがあろうがなかろうが欠けます。あくまでも破損具合を小さくするためのもので、破損を完全に防ぐものではありません。
ラケットの保護が目的ですが、
欠けてしまったラケットの見てくれをごまかすために貼っている
という目的で貼っている人が、実は多いのではないでしょうか。
ラバーの保護、剥がれや欠け防止
ボールを台上処理しようとストップやツッツキをしたとき、ラケットを台にこすってしまい、ラバーが剥がれたり欠けてしまうことがあります。
また、上述のラケットと同様に台にぶつけたりしても、ラバーが欠けます。
サイドテープを巻くことで、ラバーが引っかかって剥がれたり欠けたりすることを防止できます。
ゲームが終わった後に台を拭くと、汗だけでなくラバーの欠片が落ちていることがよくあります。
サイドテープのデメリット
サイドテープにはラケットやラバーを衝撃から守るというメリットがありますが、メリットの裏には当然デメリットもあります。
デメリットは、以下のようなものになります。
- コストがかかる
- ラケットが重くなる
- 打球感が変わる
コストは仕方がないとして、ラケットが重くなることと打球感が変わることは、プレーに大きな影響を与えます。
コストがかかる
サイドテープはタダではありません。1回200円~のコストはかかってしまいます。
ラケットが重くなる
サイドテープはただのテープとはいえ、それなりの重量(1~2g程度)があります。
たかが1g、されど1g。この重さの違いは大きいです。
サイドテープが剝がれてしまったので、いっそのこと剝がしてみたら、ラケットがものすごく軽くなったのを実感してしまったことがあります。
ラケットを振る速度が変わります。
打球感が変わる
サイドテープを貼ると、ポコポコと音が若干こもるような感じになります。
自分にあったサイドテープの選び方
サイドテープを選ぶ基準は、
- サイドテープの材質
- サイドテープの幅
を軸に、自分好みのメーカーや色を選択します。
かっこいいテープもあれば、かわいいテープもあるね。ラケットに合わせたり、ユニフォームに合わせたり、おしゃれができるのがいいところ。
サイドテープの材質の選定
ビニール素材
一般的なサイドテープはビニール素材。
植毛タイプ
植毛タイプの欠点は、ぶつけた跡が目立ちやすいことです。
高性能サイドテープ
カットマンなど、ツッツキなどのプレーで台にラケットをぶつけがちな人は、高性能サイドテープでラケットをしっかりとガードするとラケットが長持ちします。
分厚いように見えて、実際にはそれほど分厚くないです。
サイドテープの幅
サイドテープの幅は6mm、8mm、10mm、12mmの4種類。
使用するラケットとラバーの厚み、どこまで保護したいかによって選ぶサイドテープの幅は決まってきます。
一般的には下記の通り。
サイドテープ幅 | カバー領域 |
---|---|
6mm | ラケットの側面のみ |
8mm | ラケットの側面+接着層 |
10mm | ラケットの側面+接着層+スポンジ層 |
12mm | ラケットの側面+接着層+スポンジ層+ゴムシート層 |
一般的な攻撃用ラケット(6mm厚)に両面厚のラバーの組合せであれば、10mmを使用するとスポンジの部分までしっかりカバーできます。
ブレードの薄い守備用ラケットや極薄や一枚ラバー(OX)を使用している場合、10mmでははみ出してしまうので8mmを使用しましょう。8mm幅でラバー側面全体を覆えます。
賞品で1mmのサイドテープをもらった時は、困りました。切って細くして、無理矢理使っちゃいましたけどね。
ラケットを保護したくてもラバーまで覆ってしまうと打球感が変わってしまうことが嫌な人は、ラケット側面だけを保護する6mm幅を選択します。
- サイドテープは再利用できるの?
-
基本的に使い捨てです。ラバーの貼り替えに合わせてサイドテープも貼り替えてください。
つぶまる基本的に使い捨てですが、ラバー用接着剤を使用して何回か再利用したことはありますが、おすすめしません。
トップ選手は意外と貼ってない?
トップ選手の卓球映像や画像を見たとき、サイドテープを使用している選手がいないことにお気づきの方はいらっしゃるのではないでしょうか?
トップ選手だからこそ、試合中のラケットやラバーの欠けを気にしそうなものなのに、どうして貼らないの?
トップ選手は試合中に欠けても大丈夫なように、スペアラケットを常備しているよ
トップ選手になるとスポンサーが付き、多くの選手が試合ごとにラバーを替えています。
ラバーを替える頻度があまりにも高すぎて、毎回サイドテープを貼るのは面倒くさくて貼らなくなってしまうのかもしれません。
何より打球感の好みの違いが大きいのかもしれません。
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