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審判員に求められるメンタルとは―『スポーツ審判メンタル強化メソッド』レビュー

さまざまなスポーツ競技には審判員が存在し、審判なしに試合は成立しません

地方大会では選手自身や保護者が審判を行うことが多いですが、大きな大会になると審判資格を持った審判員がジャッジするようになります。

  • サッカー
  • 野球
  • バスケットボール
  • テニス
  • バレーボール
  • ……などなど

卓球に限らずどの競技にも言えることですが、審判員には選手とはまた違ったメンタルが求められます。

選手がかかえるプレッシャー
審判がかかえるプレッシャー
  • 勝利への重圧
  • 周囲から信頼されているか
  • 誤審やミスジャッジへの不安

公認審判員ともなると、ルールに基づいた正しく公正なジャッジが求められ、判定に責任をともないます。大きな大会の決勝ともなると、その重圧は計り知れないものになります。

正しく公正なジャッジはできて当たり前。しかし審判員も人間ですから、どうしてもミスが発生します。

つぶまる

公認審判員として初めてコートに立ったとき、緊張と不安で背中に嫌な汗が大量に流れていたのをよく覚えています

選手としても豆腐メンタルな私は、審判としても豆腐メンタル。

たくさんの反省点があった初めての審判員仕事の後に手にしたのが、『スポーツ審判メンタル強化メソッド』なる本。

この本がおすすめな人(競技不問)
  • 審判をすることに不安を感じる人
  • 公認審判員をやってみたい人

ここで紹介するのは、数少ない審判のメンタル強化について書かれた『スポーツ審判メンタル強化メソッド』

スポーツ選手のメンタル強化について書かれた書物は多くありますが、審判のメンタル強化について書かれたものはひじょうに少ないです。

試合前の準備から審判としての心構え、良い審判とは何かなど、勉強になることばかりでした。

つぶまる

この本を読むことで、以前よりは自信を持って落ち着いて審判ができるようになりました(自己評価)

この記事を書いた人

卓球が趣味のアラフィフおばさん
公認審判員
とある地方卓球協会の役員

技術と同じでメンタルもトレーニングによって強くなる

目次

目次紹介

はじめに

Chapter1 スポーツにおける審判員の役割

Chapter2 審判員に求められるメンタルスキル

Chapter3 メンタルスキルを身につけるトレーニング

Chapter4 自分のメンタルスキルを分析しよう

おわりに

Chapter1では、スポーツ競技において、審判に求められている役割とは何かを考えます。審判は「うまくやって当たり前」であるため、誤審やミスジャッジをしないことへのプレッシャーがかなりのストレスになっていることを解説しています。

Chapter4では、自分に足りないメンタルスキルを認識し、それを克服する具体的な方法が紹介されてます。

各章の終りにあるサッカー、テニス、バスケットボール、バレーボール、高校野球のトップ審判員へのロングインタビューはおすすめ。

つぶまる

トップ審判員たちの審判道とも言えるような言葉が刺さります

詳しくは本書を読んでね

審判スキルとはなにか

審判員に必要なスキル
  • 自己コントロール……メンタルの安定
  • 表出力……試合中の表情や態度
  • 意欲
  • 自信
  • コミュニケーション……選手や他の審判員たちとの関係
  • 集中力

そもそも審判に求められるスキルとは何なのか。その正体がわからなければスキルの向上は望めません。

上級審判員ほど、これらの能力評価が高くなっています。

つぶまる

ここでは自信、集中力、自己コントロールの3つに絞って紹介します。

自信

初めから自信を持って審判できる人なんていません。

誰だって失敗はします。

ルールに関する知識を常にアップデートし、失敗を反省して成功体験につなげ、経験を積み重ねていくことで徐々に自信も高まっていきます。

自信は審判知識だけでなく、体調も整えておくことも重要です。

集中力

試合時間は長いようでも、実際にプレーしている時間は短く、ポイントとポイント間の時間の方が長いことがあります。

審判員は細かなオンとオフを切り替えながら、集中力をいかに保てるかがポイント

ボールが動いている間はとにかく集中し、次のプレーに入る僅かな時間は気持ちをコントロールする時間に当てます。

先輩審判員

ボールが動いている間は、絶対にボールから目を離しちゃダメよ。目を離さなければ大丈夫だからね。

これは初めて公認審判員(副審)としてコートに立ったとき、その試合の主審を務める先輩審判員から教えられた言葉です。

つぶまる

最初はずっとオンとオフの切替がうまくできなくて疲れちゃったけど、経験を積むうちにコツがわかってきました。

自己コントロール

弱さを見せたり、たじろいだり、迷う姿を見せたら、選手はその審判員を信用しなくなる

審判は自分の判定に対し、常に毅然とした態度でポーカーフェイスを保っている必要があります。そのためには、日頃から常に平常心を保てるように感情をコントロールする術を身につけておく必要があります。

感情のコントロール方法は人によって違い、6秒数えて呼吸を整えたり、周囲をぐるりと見渡したり、ルーティンを取り入れる人もいます。

ポジティブシンキングは、試合中の感情コントロールや集中力の維持に有効。

つぶまる

ミスをしてしまったとき、次に引きずってしまって誤りを繰り返さないために感情のコントロールは重要だよ

詳しくは本編を読んでね

トップレフェリーインタビュー

各章の終わりには、トップ審判員へのロングインタビュー。

  • サッカーの西村雄一さん
  • バスケットボールの加藤誉樹さん
  • テニスの辻村美和さん
  • バレーボールの村中伸さん
  • 高校野球の西貝雅裕さん

それぞれのトップ審判員たちが

  • 審判員を志したきっかけ
  • 審判の奥深さにのめり込んでいった経緯
  • 審判としての心構えなど

について話しています。

審判員を目指したきっかけは、人それぞれ。中でもテニスの辻村さんが「英語が話せる専業主婦の習い事感覚で人にすすめられてはじめた」は異色の存在。

審判員はスポーツ競技を支えるために重要な存在であり、選手とはまた違う世界が広がっています。

トップ審判員たちの言葉をざっくりまとめると、

試合の主役は選手たち。審判員は選手たちを輝かせるために目の前に起こった事象をありのままに公正に判断し、試合をコントロールしする存在。自己のコントロールはよりよりレフェリングに繋がり、選手たちはそれによって気持ちよくプレーできる。

だいたいこんな感じ。

詳しくは本編を読んでね

  • 部活がない日でも家で練習をしたい
  • こっそり練習して、みんなと差をつけたい
  • クラブ時間に関係なく、家で練習をしたい

家に卓球台があれば、リビングや車庫が卓球場に早変わり

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