- 粒高ラバーを貼った相手に対し、何をしても返される
- 回転がどう変化しているのか分からなくて、巧く返球できない
異質ラバーの中でも、粒高ラバーの独特の変化に悩まされるプレーヤーは多くいます。
一方で、

粒高を使えば勝てると思って使い始めたのに、思ったように結果が出ないんだよね。
と感じている人もいるのではないでしょうか。
粒高ラバーは魔法のラバーではありません。
その特性を正しく理解すれば、明確な弱点が見えてきます。また、使い手側にとっては、その弱点は克服すべきデメリットとなります。
本記事では、
- 粒高に勝てない人向けの具体的対策
- 粒高を使いこなしたい人向けの克服法
を分かりやすく解説し、明日から実践できる戦術や練習法を紹介します。
粒高に勝てない本当の理由




粒高に対して苦手意識を持つ最大の理由は、
自分の打球がどう返ってくるのか予測できない
ことではないでしょうか?
裏ソフト同士の打ち合いであれば、上回転なら上回転で返ってくるという共通認識があり、無意識のうちに体の中に叩き込まれています。
しかし粒高ラバーの場合は、逆回転あついは無回転(ナックル)で返ってきます。
この予測のズレが脳を混乱させ、ミスの誘発に繋がっているのです。
粒高の変化の条件
粒高ラバーは、自ら強い回転を生み出す力はほとんどありません。
粒高の変化は、相手の回転量に応じて決まります。
- 強い下回転を送る→強い上回転で返る
- 強い上回転を送る→強い下回転で返る
- ナックル(無回転)を送る→ナックルで返る
つまり、変化のエネルギー源は「自分(相手)」が出したボールです。
予測不能に感じつのは、回転の結果を理解していないからです。
まずは自分の回転が原因と認識するだけで、ミスは激減します。


粒高ラバーの弱点3選【対戦相手向け】


対戦相手が粒高であった場合、以下の3点を突いていくのが定石です。
回転の少ないボールを送る
粒高は相手の回転を利用するラバーです。
こちらが回転の少ない「ナックル」を送ると、粒高側は自分から変化をつけることが難しくなります。
特にバックミドル深くへナックルを集めると、角度が出せず甘くなります。
スピードで押す
粒高(特にスポンジなしのOX)は、球離れが早く、強打に対して抑え込むのが非常に難しい構造です。
回転で勝負しようとせず、スピードのあるフラット打ちで押し込むほうが、相手は制御不能に陥ります。
台から下げる
粒高は台に近い位置で「止める」「流す」ことで真価を発揮するラバーです。
ロビングで凌ぐような展開や、台から下げられた状態では威力を発揮できず、飛ばないラバーゆえに返球事態が非常に難しくなります。
初心者向:具体的配球例
相手の「バックミドルにナックルを送る」ことから始めてみましょう。
左右に振るよりも、相手の自由な角度打ちを封じることを目指します。
中級者:回転制御
下回転をわざと打たせて、返ってきた上回転を狙い打つ、といった2手先までの回転の変化を自分でコントロール意識を持ちます。
粒高ラバーのデメリット3選【使用者向け】


粒高の弱点は、使用者側にとっては対策必須のデメリットです。
ナックルボールに弱い
粒高ラバーは自ら回転をかけられないため、ナックルボールを打ち返すのは至難の業です。
回転のないボールを粒高で打つと、粒の倒れる方向が安定せずばらばらになってしまうため、ボールを安定して返球することが困難になるのです。



下手な人ほど甘い返球になってしまうため、狙われます。
ナックル対策は最優先課題です。
球威(スピード)が出しにくい
粒高は、ボールに回転ばかりか、勢いを与えて返すことも苦手です。
特に一枚ラバー(OX)は困難。
相手の強いボールに対し、勢いを利用したり殺したりする練習はしていても、粒高仮面で勢いを与えて返球するという練習をあまりしていないことが多いです。
自分からスピードのあるボールを打つには、高度な技術が必要です。



いつものようにラケットの角度を合わせて当てる練習だけじゃダメなんだ。



それだと、弱いボールが来た時にネットミスしちゃうよ。
だからといって、ラケットを振るとオーバーミスをしてしまうので、加減が難しいです。
打点がシビア
粒高の打点を最大限に活かすには、バウンドの上がり際(頂点前)、できればバウンド直後を捉える必要があります。
打点が少しでも遅れると、ただのチャンスボール供給マシンになってしまうリスクがあります。
トップ選手に学ぶ粒高戦術


世界トップレベルの粒高選手たちは粒高の特性を存分に活用し、戦術に活かしています。
粒高での守備の技術だけでなく、攻撃技術も高く、見習うべきポイントが多くあります。
キム・クムヨン選手
2024年のパリ五輪の混合ダブルス1回戦。
優勝候補ともいわれていた日本の張本・早田ペアを破ったことで一躍話題となりました。その後もシード選手を次々と破り、決勝戦まで進出。
中国ペアに敗れたものの、堂々の銀メダル。
キム選手の強みは、粒高で徹底して低くコースをつくことです。相手に強打を許さず、変化で崩した瞬間にフォアで仕留める「守備からの攻撃」が完成されています。


鄧亜萍選手
世界選手権や五輪で数多くの金メダルを獲得した伝説の選手。
中国歴代最強と言われる鄧亜萍選手は、粒高を守備ばかりでなく攻撃の起点としても使いました。
粒高特有のナックル性のプッシュで相手を翻弄し、間髪入れずにフォアハンドでとどめを刺すそのスタイルは、現代でも非常に参考になります。


今日からできる粒高対策練習3選





粒高が苦手だからといって、粒高の人との練習を嫌がる人がいますが、苦手だからこそ一緒に練習しましょう。
粒高の人にとっても、相手にとっても練習になります。
対ナックル連続ラリー
相手にナックルボールを出してもらう。またはナックルボールが出るように設定した卓球マシンを使用した多球練習で安定的に返球できるように練習します。
安定した返球ができるようになったら、粒高の人と粒高面を使ったラリー練習をしてみましょう。
浮いたりネットに引っ掛けたりしないように、できるだけ低く返球できるように以下のことを意識して、練習しましょう。
- 裏ソフトの人:無理に回転をかけようとせずにミート打ち徹底
- 粒高の人:少し上横回転をかけるイメージで低く安定して返球
前後の揺さぶり
短いストップと深いドライブを交互に行い、粒高側の打点を狂わせる練習をします。
粒高の人は、前後のフットワーク(ただし下がりすぎないように注意)で最適な打点で捉える練習になります。
甘いプッシュを仕留める練習
わざと緩い下回転を出してもらい、粒高の人はプッシュをします。その浮いたナックルボールを確実にスマッシュで仕留める練習です。
粒高の人は、相手がスマッシュしそこねて返球されたボールを確実にスマッシュする練習をします。
まとめ
粒高ラバーの変化は、「自分が送った回転が反対になってそのまま返ってくる」だけのシンプルな物理現象です。
特に難解なものではありません。
- 粒高対策をしたい人:ナックルを主体にして、変化の材料を与えない
- 粒高使いの人:ナックルボールを打たれた時の角度打ちを徹底して磨く
いずれの場合も、相手が困って返球が甘くなってきたときが勝負です。



粒高対策として、バック深くにナックルロングを出されて詰むことがよくあるので、まずはそこを克服しないとな。
















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