卓球の公認審判員には、公認審判員、上級公認審判員、公認レフェリーがあり、さらには国際審判員、国際レフェリーがあります。
上の階級に進むためには、実務経験も積まなければ受験資格が得られません。

まずはその最初の一歩である公認審判員の資格を取りました。
もちろん、審判員としての経験と実績を積んで上を目指し、いつかは国際審判員として国際大会の審判が聞きたら良いなと思っています(夢)。
ここでは、
- 公認審判員の資格を取る方法
- 審判講習会の様子
- 審判手帳とバッジ
について解説し、審判員としての抱負などを語りたいと思います。
公認審判員の資格を取るためには


公認審判員は、各都道府県の卓球協会が主催する講習会を受講する必要があります。
公認審判員を取得するための講習会がいつごろ開催されるのか、そして受講費用については、各都道府県の卓球協会の公式サイトを確認するか、またはお問い合わせください。



基本的に、講習を受ければ取れる資格だよ。
審判講習会


講師は、県の卓球協会の審判委員長を務めている方でした。
当たり前のことですが、上級審判員や国際審判員といった上級資格をお持ちの方が講師を務めてくれています。
新規取得者は、ルールブックと審判員の手引書を講習会受付時に購入します。
講習会受講者は、卓球部顧問の先生が勉強のために取得する場合もありますが、それ以外は基本的に競技者。いつも大会で対戦している顔見知りが多くいました。
卓球競技者ばかりなので大方のルールはみんな知っていますが、今と昔ではルールが変わっている点、判断が難しいところなどを中心に学びました。
ルールブックではわかりにくいところなど、実例を交えながら説明してくれるので、とてもわかり易かったです。
用具のルール
ラケットやラバー、ボールなど、卓球で使用する用具には日本卓球協会の公認を受けている必要があります。
中には、途中で公認が取り消しになっていることもあり、注意が必要とのこと。
マスターズの大会などでよくあることなのですが、「長年使用してきたラケットが今の規格では使用不可」になっていることもあるそうで、そのような場合はかならず審判長の判断を仰がなければならないということです。
さすがにないとは思いたいですが、昔の有機溶剤系接着剤とか、グルーの問題もありそう。


審判長と主審、副審
今までなんとなく大会で審判をしてきましたが、主審と副審では、ずいぶんと役割が違います。
大会審判長に判断を仰ぐ場合など、役割の違いを学びました。
大方のものは主審がその場で判断しますが、審判長に判断を委ねなければならないものもあります。
結構、難しい。
今まで気にもしなかったこと。
確認テスト
講習会の最後は、テストを受けます。
基準点以上を取っていれば合格です。
メモを取りながらしっかり講習を受けていたはずなのですが…、引掛けのような…、なかなか答えに迷うような問題もありました。



なんとかギリギリ基準点を超えていたレベルだったので、ルールブックを読んできちんと学んでおく必要性を感じました。
審判資格の更新について
審判資格は、3年に一度更新講習を受けて更新しなければなりません。
- 1年目
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新規取得。新規取得料支払い
- 4年目
-
資格更新。更新講習を受け、更新手数料支払い。
これがなかなかの曲者で、毎回更新を受けていれば良いのですが、何らかの事情があって更新できなかったときがあったとします。
- 1年目
-
新規取得。新規取得料支払い。
- 4年目~
-
何らかの事情で資格更新せず。
- 10年目
-
資格を更新しようとした時、過去にさかのぼって更新手数料を支払う必要があるため、3回分の更新手数料を支払わなければならない。
更新をしなかった期間の更新料を支払わなければなりません。



更新をサボっていたら、すんごい取られたんだけど…。
それゆえ更新を一度忘れてしまうと、そのまま永久に更新せずに公認審判員の活動をやめてしまう人は多くいます。
審判手帳とバッジ


講習会を受けた後は、各都道府県の卓球協会から日本卓球協会の方に伝えられ、審判手帳とバッジが送られてきます。
この2つが届いたら、晴れて公認審判員としてデビューできます。
なかなか来なかった審判手帳とバッジ
審判資格を取ろうと講習会を受けてから、実際に手帳とバッジが届くまで1年かかりました。
コロナ禍で新米公認審判員が審判をするような大会が軒並み中止になったとはいえ、これほどまでに遅くなるとは思いもしませんでした。
審判員としての抱負など


私は人を裁くという行為がとても苦手なのですが、楽しく卓球をするためにはルールに基づいて正しく裁かなければなりません。私は審判が苦手で、いつも逃げてばかりいました。
今までは卓球のマナーとして不適切なことをしている選手に注意をしたくても、「無資格者が言う権利があるのだろうか?」と言えずにいたこともあります。
これからは有資格者としてバッドマナーには注意をし、公認審判員としての経験を積んで、できれば上を目指したいと思います。
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