カタカナでの名前表記が、「ヘ」、「ホー」、「フー」といろいろと表記が変わっていることもありますので、注意。ここでは「ヘ」としました。
笑顔がとても可愛らしい中国の何卓佳(He Zhuojia・ヘ ジュオジア)選手は、福原愛選手の2代目コピー選手をでした。

何卓佳選手ってとても強い選手なのに、そんな選手をコピー選手に仕立てちゃうんだ!



それなりに実力のある選手でないと、コピーは務まらないからね。コピーになることで学ぶことも多いから、悪いことではないと思うよ。
ちなみに、福原愛選手の初代コピー選手はワンシュアン選手。
何卓佳選手はバックに粒高ラバーを貼ってプレーする異質攻守型になりますが、異質攻撃型といったの方がふさわしいくらい攻撃力のある選手です。
ちなみに、この何卓佳選手に勝てた日本人選手は伊藤美誠選手しか、今の所いません。他の日本人選手は皆、何卓佳選手に負けています。石川佳純選手がブルガリアOPでは負けましたが、その直後の2019年のチェコOPでリベンジを果たして勝ちました。
何卓佳選手の実績
世界ランキング
部門 | ランキング | 部門 | 最高ランキング | 取得時期 | |
---|---|---|---|---|---|
シニア | 2023年第30週 | 75 | シニア | 2019年12月 | 13 |
女子ダブルス | 2023年第30週 | 40 | 21歳以下 | 2015年8月 | 18 |
混合ダブルス | 2023年第30週 | 149 | ジュニア | 2015年8月 | 8 |
カデット | 2013年2月 | 1 |
主な戦績
大会名 | 開催年 | 順位 |
---|---|---|
アジア選手権ジュニア大会 | 2012 | 優勝 |
ワールドツアー・アルゼンチンオープン | 2014 | 優勝 |
ワールドツアー・ブラジルオープン | 2014 | 3位 |
ワールドツアー・平壌オープン | 2015 | 準優勝 |
世界選手権ジュニア大会 | 2017 | 3位 |
ワールドツアー・オーストリアオープン | 2018 | 3位 |
ワールドツアー・オーストラリアオープン | 2018 | 3位 |
ワールドツアー・香港オープン | 2018 | 3位 |
ワールドツアー・グランドファイナル | 2018 | 準優勝 |
ワールドツアー・ブルガリアオープン | 2019 | 準優勝 |
チャレンジオープン・ポーランド | 2019 | 優勝 |
2019年チャレンジオープン・ポーランド大会
決勝戦は、中国人同士の対決。



対戦相手の陳熠選手の体は随分と細いのね。



まだ若干15歳だからね。次代を担う人材だよ。
ちなみにこのときの何卓佳選手は21歳。
陳熠選手が打っても打っても何卓佳選手はブロックして打ち返してしまいます。その粘り強さとブロック技術の高さには、目を見張ります。
2018年チャレンジオープン・オーストラリア大会
あの大魔王こと伊藤美誠選手を、粒高の変化で振り回しています。
粒高らしい打球もありますが、その一方で粒高面で逆チキータしたり、ドライブしたり、カットしたり…。



粒高ラバーでそんなことできるの!
自分も見習って練習して、バックを振れるようになりたいものです。
しかも守備型らしい粘りというか、タフさもあり、粒高面で打ったときのミスの少なさも見習いたいところです。
伊藤美誠選手が、何卓佳選手が粒高ラバーでツッツキをしたりドライブをかけていたりしているのをみて、



粒高ラバーでできるんだったら、表ラバーならなおのこと回転をかけられるかも!
と考え、猛練習の末、伊藤美誠選手は表ソフトラバーでの強烈なドライブをマスターしました。
つまり、
何卓佳選手は、伊藤美誠選手の今のプレースタイルに影響を与えた選手
といっても過言ではない選手といえます。
バック表ソフトを使用する選手にとっても、何卓佳選手は参考になる選手ではないでしょうか。
2018年グランドファイナル
準々決勝で石川佳純選手を破り、さらに準決勝で丁寧を破っています。
決勝では残念ながら陳夢に敗れてしまいましたが、いい試合を見せてくれました。
何卓佳選手の使用用具


ラケット スティガ CRW VII
ラケットはスティガのCRW VIIを使用しているようです。クリッパーウッドとローズウッドをかけ合わせたようなラケットです。
粘着ラバーとの相性がよく、打つと金属音がするそうです。
でもこのラケット、今はスティガのカタログに載っていないので、廃盤になってしまったラケットなのかもしれません。
フォア面 国狂3
キョウヒョウにはいろいろな種類がありますが、その中でも中国ナショナルチーム用のキョウヒョウです。
滅多にお目にかかれるものではありません。少ないですが、このラバーの取扱店はあるようです。


バック面 バタフライ フェイントソフト
バックの粒高面はバタフライのフェイントソフトで、スポンジ厚は1.5mmです。打てる粒高ラバーです。
1974年から販売されているロングセラー商品で、私の粒高はじめはこのラバーでした。粒特有の変化は少ないですが、非常に打ちやすいラバーです。




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