中国北京生まれのヤン・シャオシン選手は、2014年にモナコに帰化し、モナコのナショナルチームのメンバーに選ばれています。
東京オリンピックでは、モナコ選手団の旗手を務めた選手。
2021~2022年度はT-リーグの九州アスティーダに所属していたこともある選手で、現在はフランスのCP Lys-lez-Lannoy Lille Métropoleチームに所属です。
本記事では、ヤン・シャオシン選手の戦績およびプレースタイル、使用用具などを紹介します。
海外には年齢を重ねても尚、倪夏蓮をはじめ、第一線で活躍する粒高選手の選手がいます。この選手もトップを走り続けるベテラン選手。
若い頃のようにパワーもスピードもないかもしれないけれど、粒高はそれだけで勝てる戦型ではないので、いくつになっても戦えることを示しています。
ヤン・シャオシン選手の実績
世界ランキング
部門 | ランキング | 部門 | 最高ランキング | 取得時期 | |
---|---|---|---|---|---|
シニア | 2024年第22週 | 15 | シニア | 10 | 2022年7月 |
女子ダブルス | 2023年第30週 | - | 21歳以下 | 38 | 2008年2月 |
1988年生まれのベテラン選手。
6歳で卓球をはじめ、17歳の時にモナコの卓球連盟会長の誘いを受けてフランスに移住。その後モナコ公国に移住しています。
モナコ移住後、すぐにランキング200位以内に入りし、2007年は世界ランキング169位。2013年にモナコ代表として国際大会に出場するようになりました。
2013年にモナコ代表となっていますが、正式に国民になったのは2017年になってから。
若手が台頭する中、この年齢でも世界ランキング10番代を維持しているのはすごい。
世界ランキング自己ベストは34歳の時。かなり遅咲きの選手です。
主な戦績
開催年 | 大会名 | 順位 |
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2013 | スイスオープン | 優勝 |
2014 | チャレンジオープン・クロアチアオープン | 優勝 |
2016 | スイスオープン | 優勝 |
2016 | ワールドツアー・チェコオープン | 優勝 |
2018 | ルクセンブルクオープン | 優勝 |
2020 | チャレンジオープン・スペイン | 準優勝 |
2021 | WTTコンテンダー・ブダペスト | 優勝 |
2021 | WTTコンテンダー・チュニス | 準優勝 |
2022 | WTTコンテンダー・ノヴァゴリツァ | 準優勝 |
2023 | ヨーロッパ小国大会 | 優勝 |
2023 | ヨーロッパ球技大会 | 準優勝 |
2024 | WTTスターコンテンダー・ゴア | 3位 |
ヤン・シャオシン選手のプレー
ヤン・シャオシン選手は、前陣にはり付いてミート打ちを主体に攻撃をしていくスタイル。早い打点で積極的に攻撃を仕掛けているのが見て取れます。
バックは変化系の特性を活かし、上回転がかかっていようが下回転がかかっていようが積極的に攻撃。ナックルブロックでつないで相手のミスを誘ったかと思えば、バックハンドでもしっかり打ちあっています。
粒高ラバーで切ったり切らなかったり、回転の向きを変えたり。変化一つとっても変化の幅があり、相手を惑わしているのがわかります。
ブロックうまい!
ときにバックで粘る場面もありますが、基本は「バックでも攻撃」。
シェークバック粒の戦い方としては、王道の戦い方。シェークバック粒の方にとって、たいへん参考になります。
粒高でも、カット球をバックハンドで返すにはそれなりの練習が必要。
ついついプッシュで返してしまいますが、こんなふうに返せるようになったら、非常に強い武器になります。
粒高ラバーは攻撃ができないと思われていることもあるので、地方大会ならカット球をバックハンドで打ち返すだけで相手はビビりそう
ヤン・シャオシン選手の使用用具
ラケット:VICTAS KOKI NIWA WOOD
特殊素材を使用せず木材だけの構成で、丹羽選手のスタイルにマッチする高速ギアが生まれた。
VICTAS公式サイトより
カウンタープレーが特に速く、前陣での速さとパワーを生かすことのできるラケットに仕上がった。
V>15との相性も抜群な木材7枚合板ギア。
特殊素材を使用しておらず、異質ラバーとの相性も良いと評判のラケットです。
飛びすぎず、スマッシュやドライブだけでなく、ブロックやカウンター、台上プレーもし易いとのこと。
フォア面:VICTAS V>15 エクストラ
VICTAS V>15エクストラは、ハイエナジーテンション系ラバー。
相手の球を強烈な回転とスピードで上書きして返す。
VICTAS公式サイトより
相手を打ち抜く決定打を生む、威力重視に仕上げたギア。
松平賢二選手や木原美悠選手といったトップ選手たちも使用しているラバーです。
ボールの引っ掛かりがよく、威力も出せるラバーとの評判です。
バック面:VICTAS カールP1V
カールP1Vは変化が最大と言われるラバー。
CURLシリーズの中で最も高く細長い粒形状で、大きな変化幅を誇る最強の粒高。
VICTAS公式サイトより
カットや前陣プレーでイレギュラーするほどの切れ味を実現。
変化が大きいラバーは安定せず、攻撃することは難しいと言われますが、倪夏蓮選手をはじめ、トップ選手は攻撃が難しい粒高ラバーでも積極的に攻撃を仕掛けていきます。
粒高ラバーでも、勝つためには守備ばかりでなく攻撃もできないとダメなんですね
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