ハイテンション系粒高ラバーとして有名なGrass D.TecS。
カラーラバーが解禁された現在、カラーラバーが存在する粒高ラバーとしても存在感を示しています。
本記事では0.5mmのものをさまざまなラケットに貼り、打ってみました。謳い文句通り、幻守との相性は良いですね。
普段はOX使いですが、時々スポンジ入りを打ってみたくなるのですよ
Grass D.TecSを使ってみたところ、粒が柔らかいハイテンション系粒高ラバーということもあり、
ラバーなのですが、
ラバーであると感じました。
Grass D.TecSの商品概要
ラバーのパッケージが、他のメーカーのような袋に入っていません。
粒は表面に網目のある横目です。
こういうパッケージはなんて言うのだろう?
メーカー公表値
厚さ | OX、0.5、0.9、1.2、1.6 |
硬度 | 47.5 |
スピード | 45 |
コントロール | 75 |
スピン | 95 |
色 | 赤、黒、アシッドグリーン |
D.TecSの技術を粒高にも応用することにより、変幻自在なカットやツッツキ・プッシュ・ブロックを可能にする「粒の倒れ方と復元力」を実現しました。この粒の持つ力が、大きな変化、そして攻撃力を生み出します。
TIBHAR公式サイトより
世界の粒高プレイヤーを唸らせた、進化したグラスを堪能してください。
緑のGrass D.TecSを貼っている人を、時々見かけます。緑ラバーは目立つので、すぐわかりますね。
Grass D.TecSをいろいろなラケットに貼って打ってみた
ヤサカの接着剤のり助さんを使用して、ラケットに貼りました。
さまざまなラケットにGrass D.TecSの0.5mm厚を貼り、カルフレックスのピンポンマシンを使って打ってみました。
打った条件は下記のとおりです。
- ブロックは「High」だが、それ以外は「Middle」のスピードモード
- ブロックとミート打ちは上回転で、プッシュは下回転モード
「ブロック」はほぼ当てるだけのブロックで、「カットブロック」は下に振り下ろしています。
ニッタク『剛力』ラケット
>>ニッタクのラケット『剛力』の詳しいレビューを知りたい方はこちら
- ブロック
-
いつもOXを使用しているためだと思いますが、最初は飛びすぎて台に収まりませんでした。少し練習をすると台に収まるようになり、さらに練習をすると低いボールが返せるようにはなりました。
- カットブロック
-
飛びすぎてしまったなかなか台に収まりませんでしたが、おそらくこれはいつもOXを使用しているせい。粒がしっかりと倒れた感触のあるときは、そこそこ切れたボールになっていました。
- ミート打ち
-
スポンジが入っている粒高ラバーということもありますが、打ちやすいですし、スピードもなかなかあります。わりと直線的な弾道なので、多少なりとも回転がかかっているのかもしれません。
- プッシュ
-
動画ではふわっとしたボールになっていますが、鋭く指すようなプッシュも比較的容易にできました。しかも、スピードがある!
粒が倒れる感触が、打つたびに伝わってきました。
TIBHAR『幻守』ラケット
>>TIBHARのラケット『幻守』の詳しいレビューを知りたい方はこちら
剛力と比べると、返球したボールの弾道が意外と弧線を描かず、直線的に飛んでいくのが特徴的です。
幻守はGrassD.TecSの極薄に合うように設計されたラケット
という謳い文句の通り、
幻守との相性の良さを感じました。
Grass D.TecSを使用している選手
一般にGras D. TecSはカットマンやペン粒選手に愛用者が多い印象がありますが、前陣異質攻守型でこのラバーを使用しているトップ選手がいます。
マニカ・バトラ選手
マニカ・バトラ選手は、インド卓球界を牽引するインドのエース。バックにグラスD.TecS OXを貼っています。
この大会では、1回戦で中国選手を破って一躍時の人となり、さらに3位決定戦では早田ひな選手を破って3位に入る大快挙!
バックの粒で繋いでフォアの裏ソフトのスマッシュで仕留めるスタイルですが、よく見ると、時々ラケットを反転させてバックハンドを打っています。
ラケットの反転早いし、どちらの面でも打てるって、すごいことだよ。
Grass D.TecSまとめ
Grass D.TecSの使用感
- 粒が柔らかいのに反発力がある
- 攻撃しやすくスピードもある
評価はすべて私の主観で、私の卓球技術に依存します。
使いやすいんだけど、お値段高めなのが欠点なのよね
Grass D.TecSの全体的評価
ラケットとラバーの組み合わせは、順次増やしていく予定です。
Grass D. TecSはこんな人におすすめ
- 粒高ラバーでも攻撃したい人
- 比較的後ろから打つ人
- 勝手に変化がついてくれるのが好みの人
粒高ラバーとしては比較的弾む部類に入るので、粒高ラバーで攻撃を仕掛けたり、多少後ろに下げられても台までしっかり飛ばすことができます。
プッシュやブロックが、刺すような弾道でスポードをもって飛んでいく攻撃的なプッシュやブロックを打ちやすいので、粒高使いなのに攻撃的な粒高プレーをしたい人にはおすすめ。
また、粒が倒れやすくオートマティックに変化がつくので、そういう球質が好みの人にも向いているかもしれません。
カットマンや粒高選手に使用者が多いのも納得です。
Grass D. TecSをおすすめしない人
- 自分で粒を倒して変化をコントロールしたい人
粒が柔らかく勝手に倒れてしまうので、「倒す」「倒さない」/「切る」「切らない」を自分でコントロールして変化の強弱をつけたい人には向きません。
練習を積み重ねれば、変化のコントロールはできるようになるのかもしれませんが……。私はうまくできませんでした。
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