粒高とは、表面がつぶつぶしたラバーで、読んで文字のごとく粒の高さが高いものを言います。
粒高はイボ高とも呼ばれ、特に年配者にイボと呼ぶ人が多く見られます。
粒高ラバーも表ソフトラバーも表面がツブツブしているけど、粒高ラバーって何?
表ソフトラバーも粒高ラバーもどちらも見た目は似ていますね。
表ソフトラバーを使っていても、「粒かよ」と言ってくる人もいるからね。違いなんてわからな人は案外多いかもしれないよ。
でもやはり、粒高ラバーと表ソフトラバーは別のカテゴリーとして販売されているということは、表ソフトラバーと粒高ラバーは明確な定義があり、違いがあるということを意味しています。
粒高の定義とは一体どういったものなのでしょうか?
粒高の定義
粒高に分類されるラバーは、まず粒の高さが表よりも高いです。そして粒の形状は円柱形のものが多いです。
表ラバーと呼ばれるラバーの粒の高さは通常1.0mmありますが、粒高と呼ばれるラバーの粒の高さは1.4~1.6mmあります。
ちなみに、表と粒高の中間的な性質を持つラバーは変化系表や半粒呼ばれ、代表的なものにアタック8があります。アタック8の粒の高さは1.2mmであり、定義上は粒高ではありません。
粒のアスペクト比
粒の高さを粒の直径で割ったものをアスペクト比といいます。
このアスペクト比が0.9未満のものを表、0.9~1.1のものを粒高といいます。
アスペクト比が大きいものほど変化が大きくなるよ。
アスペクト比は国際基準で定められており、ラバーのカタログを見ると、変化が大きいといわれるラバーは粒高ラバーはこの国際基準ギリギリ、最大限のアスペクト比であることを謳っています。
変化よりも安定重視の粒高のアスペクト比は低いです。
粒高で打ったボールの特徴とは
粒高は裏ソフトラバーとは回転のかかり方が違うため、よくその性質を理解しておく必要があります。
それは粒高を使用する人も、粒高に勝ちたい人も同様です。
粒高で打ったボールの特徴は以下の2つ
- 回転が反対向きになって返ってくる
- 自分で回転をかけられない
です。
粒高ボールの変化やナックルボール具合は、この特性の関わり度合いによって変わるものです。
回転がそのまま返る?反対になる?
裏ソフトラバーで返球した場合
裏ソフトラバーで返球した時の回転を横から見た図
一般的な裏ソフトラバーでボールを返球する場合、上回転のボールに対しては上回転をかけ直して返球しています。
その様子を台の横から見ると、上回転のボールに対して逆回転の回転をかけ直して相手に返球していることになります。
つまり、自分がかけた上回転のボールに対して、相手も上回転をかけて返すので、自分にとって上回転のボールが返ってくるわけです。
粒高ラバーで返球した場合
粒高で返す場合、上回転できたボールを上回転に掛け直して返すということが一般的にできません。
粒高ラバーで返球したボールを横から見た図
基本的に、回転を変化させることなく相手にそのまま返します。
台の横から見ると、ボールの回転は何も変化していません。
変化の大きい粒高ですが、粒高を使い始めた初級者は、回転を変化させることよりもまず、安定して返球するところから始めてください。
自ら回転をかけられない
粒高の最大の欠点です。
ナックル回転のボールは、回転をかけられないのでナックルで返すしかありません。しかもそのナックルを返すのが、裏ソフトラバーでナックルを返すのに比べて超難しいです。
回転を殺すことはできてもかけることはできないので、下手に返球するとナックルボールを返すことになります。
特に下手な粒高の選手の場合、返球がほぼナックルボールになることすらあります。
これが中級者や上級者になると、粒高でも回転を少しだけかけ直して打ったりしてくるんだよね。
回転量はそのままに向きを変えて返球することもあります。
粒高上級者は、ナックルボールに対して回転をかけてくることがあります。裏ソフトほどの回転ではないく微回転ですが、ナックルだと思って打ち返そうとすると見事にミスします。
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