Juicのテナムはなんとと竹から作られたラケット。
バンブーショットの後継バージョンという触れ込みですが、そもそも私はバンブーショットなるラケットを知らないので、私にとってはじめての竹製ラケットです。
攻撃型から守備型、異質ラバー使いの選手にもおすすめできるラケットということらしいので、早速購入して実際に使用してみました。
テナムを使用してみて、
- 軽い
- コントロールしやすい
- 振りやすい
という利点があり、非常に扱いやすいラケットであると実感できました。ゆえに、
力の弱い初級者~中級者におすすめできるコントロール性能に優れた軽量ラケットです。
ラケットとラバーの組合せは、順次増やす予定です。
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テナムの商品概要
木目に慣れた目に、節のある竹の模様は新鮮に映ります。
メーカー公表値
ブレードサイズ | 縦155mm×横152mm |
ブレード厚 | 6.2mm |
平均重量 | 74g±10 |
打球感 | S |
グリップ | FL |
従来、初心者から上級者が愛用してきたオーソドックスな5枚合板が、最近では重くて初級者・中級者では振れないという悩みが、コーチの方々から聞かれます。
JUIC公式サイトより
テナムは竹から作ったラケット。素材自体が軽量なので、無理にブレードを薄くせずとも軽量で、かつ、オーソドックスな5枚合板のラケット同等の弾みも得られます。
さらにそのしなり・柔らかさから、球持ちも抜群、弾くプレーもソツなくこなせます。
軽量である程度の反発と抜群の球持ちをその向上の過程で求めるジュニア、ママさんから、ラケットに柔らかいしなりを求めてプレーしたい上級者までご使用いただけるJUICおすすめの1本です。
竹から作ったラケットなんて、珍しい。
テナムの跳ね返り係数
ラケット本体が「飛ぶ」とか「飛ばない」とか、言葉ではいろいろ表現されています。
しかし言葉は相対的なものでしかなく、使う人の感覚や感想でしかないことがほとんどです。
「飛ぶ・飛ばない」をなんとか数値で表現できる方法はないかと考え、以下のような方法で測定し、数値化してみました。
ラケットを固定し、1m上からニッタクのスリースター球を落下させ、何cm跳ね返ってきたのかを計測。
10回試行し、ラケット周辺部にあたったものを除き、その平均値を求めました。
回数(n) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
高さ(cm) | 46 | 46 | 46 | 47 | 45 | 46 | 42 | 43 | 43 | 45 |
テナムの跳ね返りは、約45であることがわかりました。
跳ね返りよりもバラツキの大きさのほうが気になる結果になりました。
バラツキは竹という材質のせいなのでしょうか?
テナムを実際に使用して打ってみた
カタログに偽りなしの超軽量ラケット
テナムを手にしたときの第一印象は、
- 軽い
- 木目とは違う竹の美しさと肌触り
です。
VICTAS トリプルエクストラ 2.0
>>トリプルエクストラについて詳しいレビューを知りたい方はこちら
- ドライブ
-
重くて回転量のあるドライブは打てませんが、安定して返球できました。
- スマッシュ
-
軽くて振りやすいため、狙ったところにスピードのあるボールを飛ばせます。
- ブロック
-
ラケットが軽く、ボールが飛んでくる起動にすぐにラケットを運んで合わせられるため、ブロックも容易です。
- サービス
-
ラケットの重みを利用してもサーブは打てませんが、手や手首を素早く動かすことは容易いです。
ニッタク 狂飈プロ3
>>狂飈(キョウヒョウ)プロ3について詳しいレビューを知りたい方はこちら
- ドライブ
-
威力のあるドライブは打てませんが、ひじょうに安定して返球できました。
- スマッシュ
-
軽くて振りやすいため、狙ったところにスピードのあるボールを直線的に飛ばせました。
VICTAS カールP3V 0.5
- ブロック
-
飛びすぎてしまうこともなく、ネットに引っかかることもなく、安定して打ち返せます。ラバーがP3Vなので変化は少ないですが、この安定感は魅力。
- カットブロック
-
貼っているラバーがもともと変化の少ないラバーなので、変化は少なめ。高くなりすぎることも低くなりすぎることもなく、安定して返球できました。
- ミート打ち
-
マシン相手とはいえ、これほど連続してミート打ちが安定して入ることはめったにありません。
- プッシュ
-
プッシュも他の打法と同様に、安定した返球ができました。
Butterfly フェイントOX
>>フェイントOXについて詳しいレビューを知りたい方はこちら
- ブロック・カットブロック
-
ブロックもカットブロックも、驚くほど安定して打てました。
- ミート打ち
-
OXラバーのせいなのか、安定度はいまいちでした。スピードやパワーのあるボールを打とうとすればするほど安定しません。
つぶまるスピードとパワーを落とすと安定しますが、それだとミート打ちの意味がなくなってしまいます。
- プッシュ
-
ひじょうに安定して返球できました。
テナムの使用感まとめ
テナムの使用感
- 軽くて
- 安くて
- コントロールしやすい
- 竹製という存在感
評価はすべて私の主観で、私の卓球技術に依存します。
テナムはお手頃価格で手に入る攻撃にも守備にも使用できるラケットです。ラケットが柔らかいため、コントロールしやすく安定した返球が可能です。
ラバーとラケットの組合せは、順次増やしていく予定です。
テナムはこんな人におすすめ
- 人とは違うラケットを使いたい人
- とにかくコントロール重視
- 軽いラケットが欲しい人
一般的に卓球のラケットは木製。竹製のラケットなんて、そんなにあるものではありません。現在、竹製のラケットはテナムだけではないでしょうか。
人とは違うラケットを使ってみたい人にとって、竹製のラケットは自慢できる一品となり得ます。
トリプルエクストラは、剛力に貼ると不安定さが目立ったのに対し、テナムはひじょうに安定していました。コントロール性能がよく、安定性能を求める人に、テナムはおすすめできます。
また、ラケット本体がひじょうに軽いので、他のラケットでは重くて触れなかったという人にとって、テナムは一度使って見る価値のある軽量ラケットです。
テナムをおすすめできない人
- 重い球質のボールを打ちたい人
テナムは軽いラケットであるため、打ち返すボールは軽い球質になってしまいがちです。
威力のある重い球質のボールを打ちたい人には、剛力といった重量級のラケットをおすすめします。
剛力については、下記ページで詳しく解説しています。
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