私が卓球をしていることを知っている人から、よくこんな問い合わせをいただきます。
- 子どもに卓球を習わせたい保護者から、「どこで習えるの?」または「どこが良いの?」
- 若い頃卓球をしていた人から、「どこか卓球をできるところはないか?」
といったことです。
卓球クラブおよびサークルによって目指すものが違いますし、構成年齢や性別割合も全く違います。
楽しく卓球をやるために、できれば自分にあった卓球クラブに行きたいもの。
本記事では、自分にあった卓球クラブの探し方の例を紹介します。
クラブの探し方は、大きく分けて3つ。以下のようなものがあります。
- 地元の卓球協会に問い合わせる
- ネット上でクラブ・サークルを探して問い合わせる
- 口コミで探す
本記事ではそれぞれ方法について解説します。
いずれの方法でも、年齢構成やレベル感をうかがい知るために、地域の卓球大会の結果を調べてみることをおすすめします。おおよその目安にはなります。
地元の卓球協会に問い合わせる
卓球をガチでやりたい人向けです。
これが一番確実な方法です。
Googleで「地域名」+「卓球協会」で検索すると、地元の卓球協会とその連絡先が表示されますので、問い合わせてみてください。
基本的に、地元卓球協会の公式サイトには、公平性を図るために卓球クラブ一覧といったものは載っていません。
公式サイトを持っているクラブと持っていないクラブがあるし、クラブによりいろいろな事情があるから載せられないらしいよ。
一覧がないとしたら、どうやって探せば良いの?
探す方法はズバリ、
地元の卓球協会に直接問い合わせてください。
「卓球をやりたい」というお問い合わせに対しては、喜んで対応してくれます。
誰でも参加自由のところもあれば、誰かの紹介がないと参加できないようなクラブもあります。
返答に時間を要することもありますが、ツテやコネといったネットワークを駆使して、クラブやサークルの人にお繋げします。
問い合わせるときに伝えてほしいこと
地元の卓球協会に問い合わせるときは、
- 卓球をする人の年齢(子どもなのか、シニアなのか)
- 住んでいる地域
- 卓球レベル(初心者なのか、経験者なのか)
- 大会に出場して全国を目指したいのか、趣味レベルのサークルなのか
を添えていただけると、たいへん返答しやすくなります。
協会からクラブやサークルの代表者に前情報をお伝えすることもあり、参加する際にはいろいろと気を使ってもらえます。
卓球をする人の年齢
クラブやサークルによって、対象とする年齢層が変わります。
幼稚園児からシニア層まで幅広い年齢層を受け入れているところもあれば、子どもまたはシニアしか受け付けていないところもあります。
同じ子どもでも、中学生までの場合もあれば、高校生も受け入れているところなど、さまざま。
大人向けでも、クラブやサークルの構成メンバーの中心年齢層によっても、溶け込みやすさは変わります。
自分と近い年齢層の方が多ければ、価値観も共有しやすく楽しくできます。
住んでいる地域
できれば家の近くの卓球場に通いたいと考えるもの。
住んでいる地域を伝えると、できるだけ近い場所を紹介してもらいやすくなります。
求めるクラブにもよるので、必ずしも最寄りを紹介できるわけではありません。
自分の卓球レベル
小学生など、子どもを対象としたクラブであれば、初心者から受け付けていることが多いです。しかしそうでない場合、初心者お断りのクラブもあります。
教えてもらう気満々で初心者お断りのクラブにうっかり行ってしまうと、周囲から嫌な顔をされますし、自分もひじょうに嫌な思いをします。
初心者には、初心者から指導してくれる卓球クラブや卓球教室をご案内いたします。
経験者にはもちろん、そのレベルに合わせた卓球クラブを紹介します。
大会に出場して全国を目指したいのか、趣味レベルなのか
意外と重要。特に小学生~中学生。
全国大会を目指したい | 趣味レベル |
---|---|
専業のプロコーチが指導 ほぼ毎日練習 月謝もそれなりに高い | 卓球の上手い人が副業で指導 指導者がいないこともある 週に1~3回程度 安価 |
専業プロコーチの卓球クラブでも趣味レベルのコースはあるから、必ずしもこの限りではありません。
はじめて卓球をする初心者なら、コーチのいるクラブがおすすめ。趣味程度にたしなみたいだけなら、地域の卓球教室が良いかも。
兼業コーチのクラブでも全国大会に出場する選手もいますが、全国大会に出場するような選手たちの多くは専業プロコーチが経営するクラブの所属。
県大会出場を目指す程度なら、兼業コーチのクラブでもじゅうぶん狙えます(地域にもよりますが……)
社会人クラブの場合、コーチがいなくても所属メンバーのレベルが高いところは、お互い切磋琢磨しあっています!
わからないときは都道府県の卓球協会に問い合わせてみよう
地元の卓球協会に問い合わせようにも、公式サイトのない協会も多く、連絡先がわからないことがあります。
そんなときは、1段上の都道府県レベルの卓球協会に問い合わせてみましょう。
各都道府県の卓球協会から、下部組織の地域の卓球協会の担当者に繋げてくれます。
都道府県の卓球協会に問い合わせるときも、条件を伝えておくと話しがスムーズに進みやすくなります。
各都道府県の卓球協会の連絡先は、日本卓球協会公式サイトに一覧表が掲載されています。
あなたの住む都道府県の卓球協会から、探してみてください。
ネット上でクラブ・サークルを探して問い合わせる
「地域名」+「卓球クラブ」でGoogle検索すると、Google mapにお近くの卓球クラブが表示されます。
最近は公式サイトを所有する卓球クラブやサークルが増えてきました。
卓球クラブの多くの公式サイトには、クラブメンバーの戦績やコーチ・監督の経歴・実績が載っており、クラブのレベルなどをそれらから推し量ることができます。
練習風景やメンバー写真が載っているところもあるから、クラブの雰囲気がなんとなく伝わってくるのが良いね。
公式サイトを持っていても、ITに疎かったり文章を書くのが苦手だったりして、ほとんど更新されていないものが多く見られます。そこは気にしないであげてください。
クラブ入会前に見学させてくれることが多いので、お問い合わせしてみてください。
見学と言いつつ、とりあえず「ラケットを持って打ってみよう」というところが多いので、見学でも運動できる服装で行くことをオススメします。
伺ってみた卓球クラブがたとえ自分に合っていなかったとしても、そこから他のクラブを親切に教えてくれることがあります。
- 年齢構成
- レベル
- 家からの距離
- などなど
相談してみて損はないです。クラブの監督やコーチ同士、選手たちは他のクラブの人たちと結構つながっていますから。
そのときは、ちゃんとお礼を言おうね。
口コミで探す
卓球協会に登録しておらず、公式サイトも持っていない小さな卓球サークルは、口コミに頼るしかありません。
今なら、X(旧Twitter)などで呟けば、誰かが教えてくれることもあります。
信頼できる人からの口コミであれば、あなたのレベルや目的にあった卓球クラブを紹介してくれることもあります。
相手も卓球をやっている人なら、確実でしょう。
すでに卓球をやっている人が探す場合や、やっていた人が再開する場合は、口コミで探しても何も問題ありません。
初心者ならコーチのいる教室がおすすめ
ここで注意したいのは、卓球の上手な人が、趣味でやっているだけのところです。
ちょっと上手な人が趣味で初心者に教えることを否定するわけではありません。きちんと基礎基本から教えてくれる指導者はもちろんいます。
ただし、ピンキリなので質の保証はできません。
近所の卓球好きが集まってやっている無料の卓球サークルに、ある日小学5年生の男の子がやってきました。
中学になったら卓球部に入りたいんです。みんなよりちょっとでも優位に立ちたいから、今から卓球をやりたいなと思って来ました。
その男の子は毎週末やってきて、中学進学後も熱心に通っていました。
しかし、ここで男の子が参考にしていた人が
だったのが問題。
気づいたときには変なフォームがすっかり身についてしまっており、すぐに後ろに下がる癖がついてしまっていました。基礎基本が全くできていません。
台上技術が全然できない。ネット際に落とされてすぐに負ける。よくて市内大会3回戦。
やはり上手になるためには、多少なりともお金を払って、プロとして卓球を教えているところのほうが結果的にお得です。
口コミで探すなら、地元の卓球専門店がおすすめ
レジャーではなく、競技として卓球をしている人の多くは、近くの卓球専門店で用具を揃えることが多いです。
そのため、卓球専門店には卓球協会に登録していないクラブやサークルの情報も集まりますし、専門店に訪れた客からも有益な情報を得られることもあります。
まとめ:自分に合ったクラブ(またはサークル)を探そう
自分に合った卓球クラブの探し方を紹介しました。
それぞれの探し方にメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
卓球協会に問い合わせる | 自分のレベルや目的にあったクラブを相談できる | 協会に所属していないサークルはわからない |
ネット上で公式サイトを探す | クラブの雰囲気がわかる | 公式サイトを持っているクラブはまだ少ない |
口コミで探す | 自分にあったクラブを紹介してもらえる 協会に所属していないサークルを探せる | 紹介する人によって、質の保証はできないことがある |
私の場合
たまたま引っ越してきた地域の自治会(町内会)連合では、当時は年に一度自治会対抗の球技大会がありました。
その中に「卓球」に2文字。
見知らぬ土地だし、地域に溶け込むためにこういうのに参加するのも良いかもな。昔取った杵柄で、参加してみよう。
という気持ちで自治会対抗球技大会というものに参加してみたところ、
あなた、昔卓球やってたでしょ。うちは〇〇というクラブで、毎週◯曜日に◯時にここで卓球やっているから、一度遊びに来て。
と、誘われたのがきっかけ。
当時はまだ子どもが幼かったので断っていたのですが、小学生も中学年ぐらいになって手を離れると、結局入ることに。
そして現在に至ります。
娘の場合
卓球をやっている私の姿を見た娘は、
私も卓球やりたい。
と言ってきました。私の通うクラブは大人が対象で技術を教えているわけではないので、子どもが通えるクラブを探すことにしました。
当時私が採った行動は、以下の通り。
「娘の友人が卓球を習っているらしい」という情報を得て、どこのクラブなのかを聞き出しました。
仲のいい友人が通っているところなら娘も楽しくでくるでしょうし、別に全国を目指すわけではなく県大会に行ければ十分と思っていたので、そこに活かせることにしました。
専業のプロコーチではなく、他に本業のある副業コーチのクラブです
そのクラブはどこなのか、実績はどうなのかをネットで調査。
当時そのクラブは公式サイトを持っていませんでしたが、協会の公開情報から大会成績等を確認できました。
見学がそのまま打ってみることに……。そして入会。
このような手順でクラブに入れました。お陰様で中学の頃、県大会上位には入れました(それより上位は私立強豪なのでほぼ無理)。
県大会上位に入ることで、高校には推薦で進学する生徒も多いですね。
人生を豊かにするスポーツ教養の一つとして、満足しています。
ある時娘に、
なんで卓球をやりたいと思ったの?
だってどんくさいお母さんが楽しそうにやっているんだもん。お母さんができるなら私も出きるんじゃないかな?って
どんくさいのは認める!
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