卓球では、タオルで汗を拭いて良いのは6本ごとと決まっています。
つまり、お互いの点数の合計が6の倍数の数字になったときだけ、タオル休憩が認められています。
自分の好きなタイミングで汗を拭いちゃダメなの?
昔は自分の好きなタイミングで汗を拭いても良かったんだけどね。テンポ良く試合を展開させるため、制限されるようになったんだよ。
ここでは、
- 汗を拭いてもよいタイミング
- なぜタオルタイムが決められたのか
- タオルタイムの使い方
について説明します。
試合中にタオルで汗を拭いても良いタイミングはいつ?
ルールブックには、
2.4.4.1.2 各ゲームの開始から6ポイントごと、およびマッチの勝敗を決定する最終ゲームにおけるエンドの交換時にタオルを使用するための短い休憩
日本卓球ルールブック
とあります。これをわかりやすくすると、
- 各ゲームの開始から6ポイントごと(得点の合計が6の倍数)
- ゲームオールになった場合にチェンジエンドする時
ということです。
これ以外にも、試合中の休憩や中断時もタオルを使用できます。
- ゲームとゲーム間の1分以内の休憩
- タイムアウトの間
タイムアウトのとき、コーチや監督のアドバイスを受けながらタオルで汗を拭いている選手の姿をよく見かけるね。
タオルタイム以外で汗を拭きたいときはどうするの?
タオルで顔を拭くことはできないので、基本的に我慢するしかありません。
トップ選手の試合映像を見ていて、気づいている人、不思議に思っている人はいるのではないでしょうか。
- 卓球台のネット際のところを手で拭っている
- ユニフォームの袖口で汗を拭いている
- ラケットと手に息を吹き付けている
本当はタオルで汗を拭きたいのだけれど拭けないから、他の方法で拭いているんです。
新型コロナウイルス感染症(COVIS-19)拡大防止のために、現在卓球台をタオルや手で拭くことは禁じられています。
このため、国際大会では、台や床に飛び散った汗を拭くスタッフがいます。
汗を拭くのはやはりスポーツタオルがオススメ
スムーズな試合展開のために制限されたタオルタイム
昔は今のようにタオル休憩のタイミングが決まっておらず、選手は思い思いの時間にタオルで汗を拭いていました。
しかし一部選手の中に、汗を拭く本来の目的ではなく、試合時間を戦略的に引き延ばそうとする者が現れました。
- 相手を焦らしてメンタルで優位に立つために
- 促進ルールにもつれ込むことを狙って
このようなことがあまりに頻繁に起こると、見ている方はつまらないですし、試合の印象もだらけたものになってよくありません。
タオルタイムが導入されたのは21点制のときでした。
そのときはサービス交代時、つまり5ポイント毎にタオルタイムがありました。
21点制から11点制になったとき、6ポイントごとになりました。
5ポイントに近いところで4ポイントでタオルタイムになった可能性があるかもしれませんが、4ポイントではおそらく試合展開はだらけた印象になっていたことでしょう。
タオルタイムは1分以内
いつまでもタオルで顔を拭いて良いものではありません。
ルールブックには、タオル休憩の時間は記載されていませんが、慣習として
タオルタイムは1分以内
です。
1分を超えるタオルタイムは、試合進行を妨げる遅延行為として、イエローカードの対象です。
公認審判員がつくような大会なら、すぐにイエローカードが出されます。
公認審判員がつかない大会でも、相手にそのような行為をされてしまった場合、文句を言う権利はあります。
汗を拭くのはやはりスポーツタオルがオススメ
タオルタイムは切り替えタイム
タオルタイムをきっかけに、試合の展開が変わることがあります。
トッププレーヤーのプレー動画を見るとき、タオルタイム中の選手の表情にも注目!
汗を拭きながら険しい表情で、次の試合展開をどうしようか、この戦術で良かったんだろうかって考えている感じね。体は動いていなくても、頭はフル回転しているのが伝わってくるわ。
タオルタイムのときは直前のハイライト映像が流されてしまってカットされることが多いけど、トッププレーヤーがタオルタイムをどのように活用しているか、観察してみるのも面白いよ。
タオルの使い方にも現れる選手の個性
トップ選手を見てみると
- 顔の汗はもちろん、ラケットのグリップも拭く選手
- 卓球台の上も拭く選手
- 他にも汗を書いている場所はあるのに、顔の一部しか拭かない選手
など、タオルの使い方にもいろいろな特徴があります。
市内大会レベルではあまり感じないかもしれませんが、よくよく観察してみると、意外と個性があるものです。
タオルを用意してあるのに、どんなに汗をかいていても使わない人とか…。(それは私か…)
汗を拭くのはやはりスポーツタオルがオススメ
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