レクリエーション用の卓球ラケットは、ブレードとラバーが一体になったラケットが販売されています。
しかし競技用の卓球ラケットは、ブレードとラバーが別々に販売されており、自分のプレースタイルやレベルに合わせた商品を選んで貼り合わせます。
卓球専門店では、ラバー貼りサービスを行っていますが、自分でも貼れます。
自分でラバーを貼るなんて、失敗が怖くていつもお店の人に頼んでいたけど、自分でも簡単に貼れるものなの?
やってみると意外と簡単にできるものだよ。
ラバーを自分で貼れるようになれば、以下のようなメリットがあります。
- 自分の好きなタイミングで貼り替えることができる
- 大会時にラバーが損傷しても、すぐにスペアラバーと貼り替えることができる
- 自分の好きな接着剤で貼ることができる
- ラバーの選択肢が広がる(リアル店舗にこだわる必要がない)
- ラバーを貼るためだけに専門店に行く必要がない
メリットしかないので、ぜひ自分でラバーを貼り替えられるようになりましょう。
ここでは、ソフトラバーだけでなく、一枚ラバーの貼り方も紹介します。
ラバーを貼るときに用意するもの
- ハサミまたはカッター
- (カッターを使用する場合はカッティングマット)
- 接着剤(必ず専用のものを使用する)
- ローラー(他のもので代用可)
ハサミまたはカッター
ラバーを切るのに裁ちバサミを使用する人が多いですが、フッ素コートされたハサミをオススメします。
カッターのほうがきれいに切れますが、私はハサミ派
ラバーを5~6枚も切れば刃がなまってきて切れなくなります。
切れなくなったら買い替えてもいいのですが、研いでしまえば安く長く使えます。
接着剤
ラバー貼り専用の水溶性接着剤を用います。
接着剤はできるだけムラなくきれいに塗る必要があります。
スポンジを使用するとムラなく塗れます。
スポンジは、接着剤が乾いてしまう前に水洗いすれば、何回でも使用できます。
スポンジを使用せずに、指で塗ったりスクレーパーのようなもので塗り拡げる人もいます。好みです。
私はラバーが入っていた紙を3cm角ぐらいに切り、それをヘラのようにして塗り拡げることが多いです(筋がつきやすいので注意)。
ローラー
ローラーは、貼るときにブレードとラバーの間に空気が入らないように転がすものです。
卓球メーカーから専用ローラーが販売されていますが、百均で販売されている麺棒やラバークリーナの容器でも代用できます。
私は麺棒を使っています。
ラバーの貼り方
スポンジのあるソフトラバー(裏ソフトラバーや表ソフトラバー)、スポンジのない一枚ラバー(OX)の貼り方を紹介します。
ラバーを貼る前に、ラケットに残った接着剤はてのひらで予め擦り落としてきれいにしておきましょう。
ソフトラバーを貼る手順
一般的な裏ソフトラバーの貼り方について、バタフライ公式の動画が公開されています。
ラケットとラバーの両方に接着剤を塗ります。
スポンジを用いて、接着剤を塗り拡げます。
接着剤は乾くと白から透明に変わるよ。
スポンジはすぐに水洗いすると、再利用できます。
空気が入らないように、ローラーで軽く押さえながら貼ります。
押さえすぎるとゴムが伸びた状態で貼ることになってしまいます。のちにゴムが縮み、ラケットとラバーの形があっていない状態になってしまいます。
しっかりくっつけるために重しを載せてたんだけど。そのやり方がマズかったの?
どうみてもラバーが縮んでラケットよりも小さくなっちゃてるよ。空気が入らないように軽く抑えるだけで良いんだよ。
ラケットを切ってしまわないように気をつけて、ハサミをラケットに当てて切ります。
グリップ近くは切りにくいですが、下からハサミを入れるとうまく切れます。
カッターを使用する場合
カッティングマットの上で、ラケットを切ってしまわないように気をつけながら、余分なラバーを切り落とします。
ゴムをカッターで切るのは難しく、手間がかかります。
刃がすぐになまくらになってしまうから、何回か折る必要があるよ。
カッターとハサミ、どちらが良いの?
ハサミで切る | カッターで切る | |
---|---|---|
所要時間 | 数分とかからない | 慣れないと10分以上かかるかも |
仕上がり | 凸凹している | きれい |
カッターで切るのは面倒くさいですが、仕上がりはとてもきれいです。
カッターのほうがきれいにできるのはわかっていても、ハサミのほうが簡単で早くできるので、私はハサミ派。
一枚ラバーを貼る手順
一部の商品は裏面に接着剤が塗られ、離型紙が貼られた状態で販売されています。
残った粘着シート
一枚ラバーを剥がすとき、粘着シートがラケットに残ってしまうことがよくあります。
ラケットの板を剥がしてしまわないように、ゆっくり丁寧に剥がします。
剥がす部分は、グリップ側(ラバー名やメーカー名が書いてある側)です。
ラバーのラインを、ラケットのグリップラインに合わせて貼ります。
空気が入り込まないように軽くローラーを転がしながら、離型紙を引っ張って貼り付けていきます。
ハサミをあてて余分なラバーを切ります。
接着剤がハサミにベタベタくっつきます。
フッ素コーティングされたハサミを使用すると、比較的くっつきにくいので切りやすいです
粒高1枚ラバーをカッターで切るのはひじょうに困難ですので、ハサミをオススメします。
粒高でもスポンジありのラバーならカッターでも切れますが、粒の部分が切れ残ったりします。
切れ残った粒
切れ残った粒は、カッターで切るか、あるいはハサミで切ります。
仕上がりは、ハサミで切るよりきれいですが、粒の処理が面倒くさいです。
海外メーカー品など、一部裏面に接着剤が塗られていないラバーがあります。
そのような場合は、接着シートを用いて同様にラバーを貼ります。
チャックシートを使うのが一般的だけど、ラバー用の水溶性接着剤でも貼れるよ。
まとめ
ラバーを貼る手順は、
- 接着剤を塗る
- ラバーを貼る
- はみ出た部分を切る
が基本です。すでに接着剤が塗られている一枚ラバーは離型紙を剥がしながらそのまま貼っていきます。
ラバーを切る方法には、ハサミ派とカッター派があり、
と、それぞれにメリット・デメリットがあります。
凸凹はサイドテープを貼ってしまえばごまかせるので、ハサミ派の人が多いですね。
ラバーを自分で張り替えれるようになって
これでラバーを貼るためだけに、バスや電車を乗り継いで専門店に行く必要がなくなるね。
自分で貼れない友人のために、有償(ラーメン1杯)で貼り替えてあげたことあるよ。
専門店までの交通費を考えたら、ラーメン1杯のほうが安いらしい……。
ラバーをいつ貼り替えれば良いのかについては、こちらをご覧ください
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