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卓球の点数の数え方とカウント器の使い方:初心者でも簡単にマスター!

卓球の試合をTVやネットで見ていると、審判がかっこよくカウントコールしているシーンがあるけど、あれにはやはり決まりがあるの?

つぶまる

もちろん、適当に点数を言っているわけではなく、他のスポーツと同様、卓球にも点数の数え方というものがあるよ。

あなたは、周りを見て、ただなんとなく見様見真似で審判をやっていることはありませんか?

かつての私もそうでした。

審判資格を取るための講習を受けるまで、点数の正しい数え方なんて、誰からも教わっておらず、間違っていた部分も多くあったことに気付かされました。

卓球の試合を正しく進行させるためには、点数の数え方やカウント器の使い方をしっかり理解しておくことが重要です。

本記事では、審判をやるうえで基本となる

  • 点数の数え方
  • カウント器(カウンター)の使い方

について解説します。

つぶまる

カウンターの使い方にも約束事があります。

審判法に則った審判がかっこよくできるようになると、周りから一目置かれるようになるかもしれません。

この記事を書いた人

卓球が趣味のアラフィフおばさん
公認審判員
とある地方卓球協会の役員

目次

卓球の点数の数え方

点数の数え方は、英語です。

中学で部活動を始めたばかりの子にとっては、ちょっと気恥ずかしいかもしれません。

特に11や12なんて舌を噛みそうになって、言いづらいかもしれません。

かつての私もそうでした。

よく「セット」と言ってしまいがちですが、正しくは「ゲーム」と言います。本ブログでは、一貫してセットではなくゲームと表現しています。

試合の流れ

試合は複数のゲームで構成されるマッチで行われます。

選手がじゃんけんによりサーブ・レシーブ、エンドを決めた後、以下のような流れで行われます。

STEP
マッチ開始

マッチを開始するときは、選手名をコールします。

【選手名】versus【選手名】

versusはヴァーサスです。

地方の小さな大会でも、公認審判員の資格を持っている人が審判をするときは、ちゃんと選手名コールします。

正しい審判法なんて教えてもらっていない中高生選手が審判をする場合、選手名コールをしている子を見たことはありません。(そもそもそんなことを教えられている中学生なんていないよな。)

STEP
ゲーム開始

First game.【選手名】to serve. Love all.(ファースト・ゲイム。【選手名】トゥ サーヴ。ラヴ・オール)

第1ゲーム目であることを宣言し、サーブを出す選手をコールします。

それからラヴ・オールといって、試合を開始します。

でも、大方の地方大会レベルなら、

ラブオール。おねがいしま~す!

で始めてしまうのがほとんどではないでしょうか。地方大会レベルなら、全く問題ありません

そしてこれが第2ゲームであれば Second game(セカンド・ゲイム)となり、第3ゲームであれば Thierd game(サード・ゲイム)になります。

最終ゲームは Finel game(ファイナル・ゲイム)です。

STEP
ゲーム終了

終わると、

11-5 game to【勝利した選手名】(イレヴン・ファイヴ・ゲイム・トゥ【勝利した選手名】)

地方大会なら、ゲームが終わると、

11対5で【勝利した選手名】の勝ちです。ありがとうございました。

と言っている場合がほとんどですが、正しくありません。

しかし分かればいいので、問題ありません。

STEP
マッチ終了

マッチが終了したときは、点数と同時に勝利した選手名をコールします。

11-5 Game and match to 【勝利した選手名】(イレヴン・ファイヴ・ゲイム・アンド・マッチ【勝利した選手名】)

これも、

11-5で【勝利した選手名】の勝ちです。ありがとうございました。

になりがちですが、まったく問題ありません。

点数の数え方

点数は、サービスを出す側からコールします。

そして、テニスと同様に「0」はLove(ラヴ)と読みます。

5-2で、サービスを出す側が5点だった場合、ファイヴ・トゥーになりますし、サービス側が2点だった場合、トゥー・ファイヴです。

STEP
ゲーム開始

○○ game. 【選手名】to serve. Love all.

ラヴ・オールでゲームを開始します。

STEP
レシーバーが1点先取(0-1)

Love one(ラヴ・ワン)

サーバーは0点であり0はラヴと読み、サーバー側から読むので、ラブ・ワンです。

STEP
レシーバーがさらに1点(0-2)

サービスを出す側が交代し、サービス側から読むのでトゥ・ラヴとなります。

どういう時にポイントが入るのか、ポイントが入る時のルールについて詳しくはこちらをご覧ください。

10-10のとき

10-10のときは「デュース」ではなく「Ten all.(テン・オール)」です。

でも、デュースの方が馴染みがあることもあり、

テンオール、デュース

と、両方言っている人をよく見かけます。

そして10-10の後はサーブは1本交代になるので、毎回先に言う方が変わるので注意しましょう。

つぶまる

「どっちだっけ?」って、たまにわからなくなることがあります。

おまけ:21点から11点制になったときのこと

卓球は、かつて21点制でした。2001年9月に「21点制」から「11点制」に変わりました

私が中高と卓球部に所属していたときは、21点制。再び卓球を再開するようになったとき、11点制に変わっていました。

それは、審判をする時、私をひじょうに悩ませました。

だって、21点制のときは

つぶまる

トゥ・スリー、チェンジサービス、スリー・トゥ

という言い方をしていたんですよ。

11点制になったときも同じように言わなければいけないのかな?なんて…。

そうなると、ほぼ毎回のように「2-3チェンジサービス3-2」みたいに言わなければいけなくなるのって、ものすごく面倒くさいではないですか!

言わなくて良いことを知ったのは、卓球を再開して3年ぐらい経ったときのこと…。

誰も教えてくれなかった…。グスン。

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カウンターの使い方

カウント器は、得点が変わるたびに点数板をめくることで、現在の点数を表示します。

ラリーが終わったら、勝った選手の得点を加算し、点数板をめくって次のラリーに備えます。

操作はシンプルですが、ミスを防ぐために、どちらの選手に点数が入ったかを確認しながら行います。

多くの地方大会では敗者審判になることが多いので、誰もが経験することでしょう。

三角形に立てたカウンターは、両腕を中に入れて、見える高さに持ちます

点数板のめくり方

点数は、手前から奥ではなく、必ず奥から手前にめくります。

つまり、選手側から、外側から内側へめくります。

STEP
選手が入場してきた時

試合前練習時の状態。

カウンターはすべてめくりません。

ゲームカウントのみを「0-0にし、ポイント数はめくらず「0」にもしません。

STEP
ラブ・オール時

主審が「ラヴオール」とコールしてはじめてポイント数を「0」にします。

STEP
1ゲーム目終了時

ゲーム終了時、次のゲームが始まるまでカウンターの数字は変更せずにそのままにしておきます。

ゲームカウントをすぐに変更したり、ポイント数をすぐに0にしてはいけません

つぶまる

この間に、主審やそれぞれのチームが点数を記録します。

STEP
2ゲーム目開始直前

2ゲーム目開始直前

選手がコートに戻ってきた時、ゲームカウントを変更し、ポイントを無表示にします。

つぶまる

どのゲームも、主審がラヴオールを宣言してから、ポイントを「0」にします。

ときどき気を利かせて、ゲーム終了後カウントをすべて「0」にしてコートにカウンターを置いていく選手がいますが、その必要はありません!

すべて無表示にして、コートに置いておいてください。

ちょっとややこしくて、混乱しそう…。うまくできるかしら?

つぶまる

地方大会なら、そこまで気にしなくて良いよ。

チェンジエンドのとき

試合がもつれてフルゲームにまでもつれ込んだとき、最後のゲームはどちらかが5点をとった時点でチェンジエンドをします。

この時、カウンターの数字を変更するのが面倒くさくてひっくり返したくなりますが、絶対にやめてください

どちらからどちらにめくっていたのか、マジでわからなくなります。

つぶまる

中学生の時、練習試合だったとは言え、面倒くさくてカウンターをひっくり返したら、途中でめくる方向を間違えて点数がカオスになり、先輩にガッツリ叱られました。

チェンジエンドでカウンターの数字を変更するときは、必ず負けている方の数字を変えてから、もう一方の数字を5に変える。

先に負けていた方の数字を5に変えてから、5になっていた数字を変えようとすると、何点だったのか忘れてしまってトラブルの元になるので、必ず低い方の数字を変えてからにします。

勝っている方の5点は変わりませんからね。

点数の合計が6の倍数の時

両選手の合計が6の倍数になった時、カウント器を左右に45度ずつずらし、観客に広く現在の点数を示すようにします。

このタイミングは選手にとってタオルタイムでもあります。

つぶまる

ついつい忘れがちな動作。選手がタオルを取りに来て、慌ててカウント器を回すこと数しれず。

余裕があったら、カウント器を高く上げて、周囲からよく見えるようにすると尚良し。

カウント器がない時の代替法

練習試合や部内試合の時など、場合によってはカウント器が足りない状況が発生します。

このような場合、指を使って点数を表現します。

1~5のときは手のひらを表に向けて、5~9点は手のひらを裏返して、10点になったら手を下げます。

カラーカードについて

試合でタイムアウトを取った場合のホワイトカード、ルール違反やスポーツマンシップに反する行為によるイエローやレッドカードを提示した場合、カウント器にマーカーを表示します。

カラーマーカーは大会で使用されるカウント器等の都合にもよりますが、表現方法はさまざま。

一般的には、白や黄色、赤い紙切れをカウント器にクリップ止めします。

つぶまる

チェンジエンドの時、付け替え忘れがち。テンパって慌てて色間違えがち。

公認審判員でもない限り、やらない操作。

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最後に

卓球の試合を円滑に進行させるためには、点数の数え方やカウント器の正しい使い方が欠かせません。

点数のコールがうまくできなくても、とりあえず

ラヴオール

とさえ言えれば試合は始められます。

どちらに点数が入ったのか間違えないようにめくることが重要。ポイントコールは二の次。

初心者ならば、最低でも下記の3点だけできていれば十分です。

  1. 「ラブ・オール」のコール
  2. 点数を間違えずに入れる
  3. フルゲームになった時の最終ゲームでは、どちらかが5点を取ってチェンジエンドする時、点数を間違えないようにする
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