何卓佳選手は、中国の河北省石家荘市出身の中国選手。
カタカナでの名前表記が、「ヘ」、「ホー」、「フー」といろいろと表記が変わっていることもありますので、注意。ここでは「ホー」としました。
何卓佳(He Zhuojia・ホー ジュオジア)選手は、福原愛選手の2代目コピー選手だったことでも知られています。
何卓佳選手ってとても強い選手なのに、そんな選手をコピー選手に仕立てちゃうんだ!
それなりに実力のある選手でないと、コピーは務まらないからね。コピーになることで学ぶことも多いから、悪いことではないと思うよ。
ちなみに、福原愛選手の初代コピー選手はワンシュアン選手。
何卓佳選手はバックに粒高ラバーを貼ってプレーする異質攻守型になりますが、異質攻撃型といったの方がふさわしいくらい攻撃力のある選手です。
ノジマTリーグ2023‐2024シーズンでは木下アビエル神奈川に所属していたこともあります。
本記事では、何卓佳選手の実績やそのプレー、使用用具について紹介します。
何卓佳選手の実績
何卓佳選手は4歳から卓球を始め、11歳で河北省の省チームに加入。2010年の全国少年大会で女子シングルスで準優勝をし、2013年にナショナルチーム2軍入り。
2015年から福原愛選手の2代目コピー選手として、バック面に粒高ラバーを貼るスタイルになりました。
2017年からナショナルチーム一軍入りをし、2018年にITTFワールドツアーグランドファイナルで準優勝し、注目を集めます。
世界ランキング
部門 | ランキング | 部門 | 最高ランキング | 取得時期 | |
---|---|---|---|---|---|
シニア | 2024年第45週 | 39 | シニア | 2019年12月 | 13 |
女子ダブルス | 2024年第45週 | 61 | 21歳以下 | 2015年8月 | 18 |
混合ダブルス | 2024年第45週 | 100 | ジュニア | 2015年8月 | 8 |
カデット | 2013年2月 | 1 |
主な戦績
開催年 | 大会名 | 順位 |
---|---|---|
2012 | アジア選手権ジュニア大会 | 優勝 |
2014 | ワールドツアー・アルゼンチンオープン | 優勝 |
2014 | ワールドツアー・ブラジルオープン | 3位 |
2015 | ワールドツアー・平壌オープン | 準優勝 |
2017 | 世界選手権ジュニア大会 | 3位 |
2018 | ワールドツアー・オーストリアオープン | 3位 |
2018 | ワールドツアー・オーストラリアオープン | 3位 |
2018 | ワールドツアー・香港オープン | 3位 |
2018 | ワールドツアー・グランドファイナル | 準優勝 |
2019 | ワールドツアー・ブルガリアオープン | 準優勝 |
2019 | チャレンジオープン・ポーランド | 優勝 |
2022 | WTTフィーダー・ブダペスト | 優勝 |
2023 | WTTフィーダー・ドーハ | 優勝 |
2023 | WTTフィーダー・パナギュリシテ | 優勝 |
何卓佳選手のプレースタイル
あの大魔王こと伊藤美誠選手を、粒高の変化で振り回しています。
バックハンドの変化を活かしたうえで、フォアハンドでの攻撃的なプレーが特徴です。
粒高らしい打球もありますが、その一方で粒高面で逆チキータしたり、ドライブしたり、カットしたり…。
粒高ラバーでそんなことできるの!
私も見習って練習して、バックを振れるようになりたいものです。
しかも守備型らしい粘りというか、タフさもあり、粒高面で打ったときのミスの少なさも見習いたいところです。
伊藤美誠選手が、何卓佳選手が粒高ラバーでツッツキをしたりドライブをかけていたりしているのをみて、
粒高ラバーでできるんだったら、表ラバーならなおのこと回転をかけられるかも!
と考え、猛練習の末、伊藤美誠選手は表ソフトラバーでの強烈なドライブをマスターしました。
つまり、
何卓佳選手は、伊藤美誠選手の今のプレースタイルに影響を与えた選手
といっても過言ではない選手といえます。
バック表ソフトを使用する選手にとっても、何卓佳選手は参考になる選手ではないでしょうか。
2018年グランドファイナル
何卓佳選手が一番調子が良かった時時。
準々決勝で石川佳純選手を破り、さらに準決勝で丁寧を破っています。
決勝では残念ながら陳夢に敗れてしまいましたが、この時世界的にも注目を集めました。
何卓佳選手の使用用具
大学生の大会で同じく異質攻守型と出澤杏佳選手と対戦したとき、異質対決ということで注目を集めました。
一度ナショナルチームを離れて、大学に通っていた時期がありました。
中国の大学生代表選手として、日本の大学生代表選手の出澤杏佳選手と対戦し、出澤杏佳選手が勝利。
ラケット スティガ CRW VII
ラケットはスティガのCRW VIIを使用しているようです。クリッパーウッドとローズウッドをかけ合わせたようなラケット。
粘着ラバーとの相性がよく、打つと金属音がするそうです。
フォア面 STIGA DNA ドラゴングリップ MAX
DNAシリーズの粘着性テンションラバーで、厚さはMAXのみしかありません。
硬いラバーですが、どの技術もやりやすく、硬い割には扱いやすいと評判のラバー。
MAXなんて使ったことないけど、何卓佳選手が使っているなら、試してみたいかも。使いこなせる自信ないけど。
バック面 バタフライ フェイントソフト(薄)
バックの粒高面はバタフライのフェイントソフトで、スポンジ厚は薄。
1974年から販売されているロングセラー商品で、私の粒高はじめはこのラバーでした。スポンジがあるぶんだけ粒特有の変化は少ないですが、粒高ラバーとしては扱いやすい部類に入ります。
中学時代、私はまさにフェイントソフトの薄を使用していました。使いやすい粒高ラバーですよ。
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