卓球の試合を見たりプレーしたりする中で、「アウトって具体的にどんな条件なの?」と疑問に思ったことはありませんか?
卓球は、必ず自領のコートにふれてからラケットでボールを返球します。
テニスでは、自領のコートにバウンドする前にボレーを決めて得点したりするけど、卓球はダメという理解で良いのかしら?
実は、卓球のルールでは 「ノーバウンドで打った位置」 によって、得点が変わります。
本記事では、以下のポイントについて説明します。
- ノーバウンドボールを打った位置による得点の違い
- 過去と現在のルールの変化
- 注意が必要な判断ミスと対処法
判定が難しい場合もありますので、詳しく解説していきます。
卓球のノーバウンドルール:打った位置で得点が変わる
相手のボールをノーバウンドで打った場合、打った位置に応じて得点が変わります。
- ケース1:エンドラインを超えたアウトボールを打った場合
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ボールがエンドラインを超えてからノーバウンドで打つのは問題ありません。自分の得点になります。
- ケース2:台上でノーバウンドで打った場合
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エンドラインの内側、つまり台上でノーバウンドで打った場合はオブストラクションとなり、相手の得点になります。
たとえ故意でなく偶然でも、オブストラクションが適用されます。
自領コートにバウンドする前にボールに触れるものは何もラケットに限らず、手が触れてしまったり、ユニフォームがふれてしまったりしても相手のポイントになります。
「アウトボールになりそうだ」と思い込んで手を伸ばしてボールに触ってしまうとオブストラクションになってしまいます。必ずエンドラインを超えたことを確認してから、ボールに触ってください。
過去と現在のルールの違い
現在の卓球ルールでは、エンドラインを超えたノーバウンドボールを打つことは許されています。
しかし、昔はアウトボールがラケットに当たると相手の得点になるルールがありました。
昔のルールの名残
私は久しぶりに卓球を再開した時、このルールが変わっていることを知らず、昔のように必死でアウトボールがラケットに当たらないように避けていました。
子どもたちの試合でアウトボールを平気でラケットで打っているのを見て、びっくりしたたものです。
かなり経ってから、エンドラインよりも後方であればアウトボールをラケットで打っても問題ないと知りましたが、昔の癖はなかなか抜けないものですね。
勘違いしそうな判断
相手競技者の打ったボールが、自領コートに触れることなく自領コートを越えるか、自領のエンドラインを越えた場合。
日本卓球ルール 2022
サイドラインをきったノーバウンドのボール
このようなボールを打ってしまった場合、どちらのポイントになりますか?相手?自分?
台上ではないから、自分のポイントじゃないの?
サイドラインはきっていても、エンドラインよりも前だった場合、ラケットで触れると相手のポイントになってしまうよ。
- ラケットで触った場合→相手のポイント
- 手で触った場合→自分のポイント
ボールを追いかけているときなので、ついついラケットで触ってしまいそうですが、ラケットで触ってしまったら相手の得点になってしまいます。
注意しましょう!
ややこしいわい!!
私も、そう思います。
卓球のスーパープレー!ゼロバウンドとは?
強烈なドライブが交錯する試合では、特殊な「ゼロバウンド」という現象が起こることがあります。
まれに見られるスーパープレーです。
ゼロバウンドの特徴
- ボールが台の横から相手のコートに入る
- バウンド後の高さが極めて低く、返球が非常に難しい
- 見た目は台上を滑っているように見える
サイドラインを切るようなボールを、台下から相手コートに横入れする時にみられます。
もちろんこのゼロバウンドは有効で、ポイントになります。
このような現象は特に男子選手の試合で見られ、卓球のテクニックの奥深さを感じさせます。
これをどうやって返せっていうの?!無理無理!
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