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チ・ミンヒョン(Minhyung Jee:민형지)選手:韓国からオーストラリアへの帰化選手

チ・ミンヒョン選手は、元韓国代表選手で、現オーストラリア。バック面に粒高一枚ラバーを貼っている裏粒の異質攻守型選手です。

韓国代表として活躍していたジェー・ミンヒョン選手ですが、2016年にオーストラリアに渡り、2018年にオーストラリアに帰化。その後はオーストラリア代表選手として活躍しています。

1987年生の38歳。

つぶまる

粒高プレーヤーは年齢を重ねてもなお、倪夏蓮ニーシャーリエン選手を筆頭に、第一線で活躍している選手が多いですね。

本記事では、ジェー・ミンヒョン選手の

  • 主な実績
  • チ・ミンヒョン選手のプレー
  • チ・ミンヒョン選手の使用用具

について紹介します。

この記事を書いた人

卓球が趣味のアラフィフおばさん
公認審判員
とある地方卓球協会の役員

卓球はあまりうまくはないけど用具の研究は好き

女性目線で紹介するよ
目次

チ・ミンヒョン選手の実績

世界ランキング

部門ランキング部門最高ランキング取得時期
シニア2024年第28週56シニア852007年8月
女子ダブルス2024年第28週50U21162008年1月
混合ダブルス2024年第28週129ジュニア82004年6月

主な戦績

大会名開催年部門順位
オーストラリアナショナルチャンピオンシップ2018女子シングルス優勝
オーストラリアナショナルチャンピオンシップ2019女子シングルス優勝
コモンウェルスゲームズ・バーミンガム2022女子ダブルス準優勝

チ・ミンヒョン選手は10歳で卓球を始め、早い段階でその才能を発揮。韓国代表として数々の大会に出場していた経歴を持っています。

2016年にオーストラリアにワーキングホリデーで来た当初は卓球から離れていましたが、ブリスベンの地元クラブを訪れた時に卓球愛を再発見。

チ・ミンヒョン選手

オーストラリアに来た時は、卓球を続けることが嫌になっていたときなの。自分を見つめる休養期間があったからこそ、今の自分があるのかも。

その後、夫ともにオーストラリアに正式移住。オーストラリアの代表選手として、活躍するに至ります。

チ・ミンヒョン選手のプレー

チ・ミンヒョン選手は11歳の時、レシーブに問題があるとコーチに判断され、コーチの勧めで粒高ラバーを貼ってプレーするようになりました。

粒高あるあるで、

レシーブが苦手な子に粒高ラバーを貼らせる。

というものがあります。

その場合、レシーブだけではなく他の技術がダメダメで結局勝てないことに変わりはないということがありますが、チ・ミンヒョン選手に関しては成功事例と言えるでしょう。

粒高でレシーブの苦手を克服したうえで、反転技術をマスターして、勝てる選手になりました。

チ・ミンヒョン選手は、反転してのバックハンド攻撃だけでなく、フォア面を粒高ラバーにして打つこともあります。

反転してのバックハンド攻撃

粒高ラバーのままでは、威力とスピードのある攻撃はできません。

粒だからバーのまま攻撃できないことはないですが、裏ソフトラバーに比べると、やはり威力とスピードに劣ってしまいます。

そのために、ラケットを反転して裏ソフトでのバックハンド攻撃しています。

つぶまる

粒高ラバーと裏ソフトラバーでは全く打ち方が違います。相当練習をして努力をしてきたことは容易に想像できます。

反転してフォアでも粒高

ペンハンド型は普通に行っていることかもしれませんが、シェークハンドの異質攻守型選手が反転してフォア面を粒高ラバーにして打つ人はほとんどいません。

他の人が滅多にやらないことを、チ・ミンヒョン選手は行っています。

最初はレシーブ対策として始めたのかもしれないけれど、他の人があまりやらないことをするのは、相手選手にとっては脅威なこと。

つぶまる

フォアを粒高面にしてやってみたことあるけれど、簡単なように見えて、ものすごく難しい技術です。

チ・ミンヒョン選手の使用用具

ラケット:VICTAS ヒノカーボンパワー

表面がヒノキ、中心材が桐の飛ぶ仕様。

粒高使いに特殊素材入りのラケットは合わないと言われることが多いですが、トップ選手を見ると、バリバリ特殊素材入りのとブラケットを使用している選手が多いです。

ヒノカーボンパワーは、特殊素材入りの中では柔らかめのラケットのようです。

フォア面:TIBHAR エボリューションMX-P

異質攻撃型の選手は球離れの速い裏ソフトラバーを選ぶ傾向にありますが、ミンヒョン選手はそれとは逆に、球持ちの良いTIBHARのエボリューションMX-Pを選んでいます。

スロベニアのヨルジッチ選手も使用しているラバーです。

バック面:VECTAS カール P-1 OX

ボールが38mmと小さかったときは、グラスD.TecSを一時期試したこともあるそうですが、ボールが40mmと大きくなってからは専らカールP1Vを使っているそう。

チ・ミンヒョン選手

グラスのほうが確かに反転力と攻撃力はあるんだけれど、カールP1Vの方が安定性が良いの。

ジェー・ミンヒョン選手は、コントロール性能を重視した結果、今はカールP1V OXだけを使用しています。

スポンジありはミンヒョン選手にとってスピードがありすぎるため、OXラバーを使用しているとのこと。

スポンジのありとなしの両方を試したところ、スピードが遅いほうが次の打球(フォアハンド攻撃)をする体勢を整えるための時間稼ぎができるため、ミンヒョン選手にとってスポンジなしの方が合っていたとのことです。

確かに、グラスD.TecSは反転力が高いです

とはいえ、グラスD.TecSの緑と思われる写真があるのは、時々他のラバー試しているからなのだろうか……?

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